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白 山(大汝峰)2684M 8月6日(日) 晴のち曇  kyuさん クーちゃん Kさん
先週、油坂から見た白山に今年も登りたくなった。梅雨が明けて天気も申し分ない。花もきっと最高だろう。そんな時kyuさんが週末に行く事を知り、急遽同行させてもらう事になった。クーちゃんと(失礼な呼び方かも?)知人のKさんが来られると言う。kyuさんとの山はほんとに久しぶり。クーちゃんとは3年ぶりである。勝山の恐竜パークに4時に待ち合せ、Kさんの車に乗せていただいて市ノ瀬へと向う。Kさんとはお初になるが、とても面白い方ですぐ場が和む。話に夢中でアクセルを踏むのを時々忘れるようである(笑) この調子だと始発のバスに間に合いそうもない。(^_^;) こうなったら別に慌てる事もないし、のんびり楽しめればいい!と気持ちが切り替わった(笑) というのも、kyuさんが今日の行程を前からいろいろ思案してくれていたのである。四塚山もいいし・・(^_^;) お花松原もいいし・・(^_^;) 私のとっておきの場所も案内したいし・・? 釈迦新道を下ると言い出さなかったのがせめてもの救いで、健脚のkyuさんの事なので少しは覚悟していたのである(苦笑) kyuさんが久しぶりに登りたいという観光新道も、2日前に通行止が解除になった(ラッキー!) 
相変わらず市ノ瀬は、今日も大賑わいのようである。おそらく始発のバスは、すし詰め状態だったに違いない。5時20分発のバスで別当出合へ!陽のまだ当らないこの時間は、ほんとに清々しく気持ちがいい。クーちゃんは観光新道へ行く事を知り、ちょっとうろたえるが半ば強引に!(笑) 最近はあまり歩いてないようだが、潜在能力が高い事はとっくに知っている。Kさんは別にどこでも!という感じである(笑) これは後日の話であるが、今回kyuさんは短パンの初デビューという事である。「そんな姿を私に見せてくれるの!?」なんて思い上がるのは勝手で、私の場合に限っては、男とかいう以前の問題で・・人間に見られていない証拠だろう。(T-T)  
観光新道へ入ると、すぐにセンジュガンピやヤマハハコ、シモツケソウなどの花がお目見えする。いきなり私のストックが壊れてしまい、先が思いやられる(苦笑) Kさんもけっこう花には興味があるようで、熱心に写真を撮られている。高度を上げるにしたがって、先週登った別山(御舎利山)の勇姿が浮び上ってくる。いよいよ核深部の急登が始る。整備されてだいぶ歩きやすくなったとはいえ、なかなか堪える坂である。クーちゃんが少し辛そうと、休憩した時にkyuさんがザックを交換してあげる。さすが優しい気配り!(最近・・こんなんばっかりやわ!)と、小声で愚痴ったのは聞き逃さなかったけど。。(笑)
別山(御舎利山)
やっと尾根に上ると、奥越の山々などの絶景と熱い太陽光が飛び込んでくる。(^_^;) りんごのテラスの木陰で休憩。陰に入るとウソのように涼しい。出るのがイヤになってくるほどだ。ただ、何でりんごのテラスと言うのか今だによく分かっていない。(^^ゞ 花がだんだん多くなってくる。メインの花はシモツケソウ。マツムシソウもちらほら咲き始めている。クーちゃんだけが写真を撮らないので、私達を待つような感じである。左に見えてくる釈迦岳が美しい。 
白山釈迦岳
殿ヶ池小屋が見えてくる。ここからの展望といい、この辺りの風景は私は大好きである。多くの人が休んでいる。小屋の陰をどうにか確保して休憩。涼しくて天国のようである。目の前にはカライトソウやハクサンシャジンが風に揺れてる。いつまでもこうしていたい気分に駆られてしまう。(^^ゞ 出発してすぐに余所見をしていて、道を踏み外して斜面に落ちかけてしまう。休んでいた人から歓声?が! ・・どうでもええねん。。f(^-^;
赤兔山や大長山など
ニッコウキスゲが斜面に咲き乱れ、絶景が広がっている。急坂で辛いが・・癒されながら登る。Kさんが熱心に花の名を聞いてくるが、辛い時に「漢字で書くと?」なんていうのはやめてほしかった(苦笑)
別山(御舎利山)
kyuさんが、さっきから気になっていた蛇塚に着く。白山を開いた泰澄大師が3000匹の悪蛇を、ここと、千蛇ヶ池、刈込池に1000匹ずつ封じ込めたそうだ。それを熱心に話すkyuさんは、もしかしてその蛇と何か・・御関係でもあるのだろうか。。(ゴメン) 黒ボコ岩に着く。ここは砂防新道との合流地点で多くの人が休憩している。記念撮影も順番待ちである。(^_^;)
黒ボコ岩からの別山
白山比盗_社と御前峰
白山の主峰、御前峰がスッキリ見える弥陀ヶ原を行く。少し奥にチングルマやイワイチョウが咲いているのが分かるが、木道から外れるわけにはいかない。室堂まで最後の五葉坂を登る。大小の岩のゴロゴロしたこの道は、実は足の短い私は大嫌いである。(--;) 室堂到着。kyuさんが熱心に日焼け止めを塗り始める。もうすでにだいぶ日焼けしてるように見えるが・・それを口に出して言えない(またゴメン(^^ゞ) 近々白山比盗_社の鳥居は建替えられ、外壁のトタンなども張替えられるとkyuさんが言う。Kさんが、「勿体ないなぁ、まだまだ十分使えるのに!」 ボソっとkyuさん、「資材は私の店から入れるのに。。(--;)」 Kさん、「いや、まぁ〜f(^-^; 」 ま、世間はいろいろとあるもんである(笑)
御前峰の下を左へ巻くように登っていく。クロユリやハクサンコザクラが咲き乱れている。登りきると、目の前に大汝峰が姿を現す。何とも言えない景色だ。昼に近くなってきたので、ガスがだんだん湧いてきたようだ。
雪渓を渡って大汝峰の下の中宮道などの分枝に着く。お腹も空いてきたので、ここで先に昼食にする。私とkyuさんは、ザックをなるべく軽くするために簡単な物しか用意してこなかったのだが、クーちゃんとKさんのザックからは大量の食料やビールが出てくる。「こんなの重くて当り前やな!」と言いたかったのだが、御馳走になる予感がする手前言えなかった。。(^^ゞ 担がされたkyuさんは・・しっかり言ってたけど。。(笑) 本当に御馳走になり、ありがとうございました。さて、以前、大汝峰には植えたコマクサがあると聞いた事がある。下りてきた人に何気なし聞いてみると・・何と!見つけたと言うではないか!だいたいのある場所を教えてもらう。コマクサ探しの始まり。遥か遠い昔(苦笑)幼い頃によくやった宝物探しのような気分である。ザックはここにデポして、空身で行く事にする。
踏み跡のよく分からない、ゴロゴロとした岩の間を適当に登っていく。。お腹が一杯なのと、ビールを少し飲み過ぎたせいか辛い。岩の間にはイワギキョウの花が多く咲いている。振り返ると、御前峰と剣ヶ峰の勇姿!反対から見る景色もまた格別である。御前峰の山頂には多くの人がいるのが分かる。静かで広い大汝峰の山頂、kyuさんとクーちゃんがあっさりとコマクサを見つけた。やっぱりこういうのは女性が得意のようだ。・・あまり深い意味はないが。。残念ながら、終りかけだったがそれでも十分である。この先、どんどん増えていってくれるといいのだが。。反対の端まで行って、地獄谷やお花松原の一部を覗き込む。kyuさんが詳しく教えてくれる。尾根に延びていく中宮道、いつかはあそこを歩いてみたい。kyuさんのお気に入りの四塚山方面は、残念ながらガスで隠れてしまった。かなり長い時間を過す。
右は御前峰 左は剣ヶ峰 
すぐこの下がお花松原? 奥に三方崩山
荒々しい地獄谷
コマクサが見られてラッキー!
できればトンビ岩コースを下りたかったのだが、時間があまりないので砂防新道を下る。歩きやすいこの道は、上下する人で賑っている。途中でこの冬に御一緒した、kyuさんともお知り合いのHuさんをお見かけする。4時半過ぎに別当出合に着く。先に下りていたKさんから冷えたオレンジジュースを戴く。これがメッチャ美味しかった。。帰りのバスの中で、久しぶりにヨシさんともお会いできた。

久しぶりにkyuさんや、クーちゃんと御一緒できて本当に楽しかったです。お初のKさんにも大変御世話になりました。天気と花に恵まれ、コマクサが見れた大汝峰はとても良かったです。また機会がありましたら、ぜひ御一緒していただきたいと思います。ありがとうございました。
<休憩を含む行程時間>
別当出合(5時50分) → 殿ヶ池小屋(8時25分) → 黒ボコ岩(9時45分) → 室堂(10時30分)
→ 大汝峰下の分枝(11時40分〜12時35分) → 大汝峰山頂(12時55分〜13時25分)
→ 室堂(14時15分) → 甚之助小屋(15時10分) → 別当出合(16時35分)
見かけた花の一部