御在所岳(1212M) 平成21年4月27日 雨曇雪晴  みれさん
まだ有名な御在所岳付近のアカヤシオを見た事がなかった。去年は裏年で花の付きが悪かったらしいが、今年は表年。最近は奇数年が表になっている傾向のようである。ちょうどタイミングと天気が良さそうだったので、ぜひ一度見ておこうとみれさんと出掛けた。コースは、裏道〜ヤシオ尾根〜国見岳〜御在所岳〜中道である。

7時30分に一番上の駐車場に着くと、ほぼ車で埋まっていたが停める事ができた。ところが、まだ雨が降っている。今日は晴の予報のはずなのに?・・イヤな予感が頭を過ぎる。すでに出発した人もいるが、車で待機している人もいる。1時間程雑談していると雨が止んだので、私達も準備をして出発した。

皆さんはスカイラインを上がって行くが、私達は裏道から入るので下る。少し下ったとこに裏道への迂回路があったので迷いながら入ってみたが、一つ尾根を乗り越す急登で時間的に短縮できたかは疑問だった。この道は、途中で中道から裏道に抜ける道に合流する。イワカガミが咲き始めていた。

急坂を下って裏道に出ると、荒れ果てた谷の姿にみれさんは唖然!実はこの一帯は、みれさんがまだ少しシワが少なかった頃、修行の為に独りでよく通ったとこなのである。昔も変らず無茶をしていた頃の思い出の地とも言えるだろう。道は問題なく歩ける。

誰もいない修復中の藤内小屋で小休憩する。みれさんは、昔の記憶と照らし合わせるように周囲をじっと眺めている。時折「あんなんじゃなかった!」と、小さな嘆きが聞こえてくる。きっと思い出が壊された気分だったに違いない。
・・私もたまにはいい事を言うなぁ(^^ゞ (上の写真にマウスを!)

現在、国見尾根(岳不動経由も)と腰越峠が通行止。腰越峠へ向う途中からヤシオ尾根には入れる。橋を渡って通行止のテープを潜って入って行く。揺るかな谷沿いの道を上がって行くが、みれさんは時折立ち止まって周囲を眺める。ちょっと声を掛け辛い雰囲気がある。国見尾根(岳不動経由)の分岐から、対岸に渡って山岳寺跡へと向う。

石の階段を上がって山岳寺跡の道標を左折すると、木の根が剥き出したなかなかの急登が始まる。途中から左手正面奥に雲母峰、下の方には藤内小屋が見える。(右上の写真にマウスを!)

途中からヤシオ尾根に入るが、濡れた急登の道は登り辛い。やがてガスの中に入ったのか、また雨が降り出してきた。仕方がないので嫌々カッパを着込む。道脇にはアカヤシオがお目見え。ピンクの花が雨に濡れ、しっとりとした美しさを見せている。

やがてとんでもない事に、雨が雪に変ってくる。「わぁ〜い!雪や!」と、マジメに喜ぶみれさんだが、今日はアカヤシオが目的で雪なんかを見に来たわけではな〜い。冗談はヨシコちゃんである。
ふる〜(^_^;) おまけに尾根に上がると、風が強くて寒い。私は暑いと思って半袖を着てきてしまった。f(^-^;  「嵐を呼ぶ最強のパートナーやな!」「そんな冗談はやめてー!」って感じである。(_ _;) 雨乞いをした昔なら、きっと大儲けができただろう。生まれた時代が悪かった。。(爆)

まあ、そんな事はすでに慣れっこだが、肝心のアカヤシオの花が無残にも吹き飛ばされ、地にいっぱい落ちてしまっている。蕾までもだ。どうにか木に付いている花も色が変ってしまっている。これは思わぬ悲劇&奇劇?完全にノックアウトされてしまった。
トホホ、、(_ _;) (上の写真にマウスを!)

私達だけだと思っていたら、同じ境遇のパーティーさんがいて気持ちが幾分明るくなる。
(^^ゞ 国見岳山頂に近付くと、今度は何と霧氷が現れる。もうこれ以上ない素晴らしい演出に、思わず涙が零れ落ちてしまった。(T-T)

12時に国見岳山頂に着くが、雪が薄っすらと積りガスで全然見えない。それでも岩を見ると、上りたくなる習性を持つみれさん!
(苦笑)(上の写真にマウスを!)

石門に寄って国見峠へ向う。眼下には霧氷が元気そうに白く広がっている。展望が良さそうな岩場などを過ぎるが、今日は何も見せてはくれない。

裏道が合流する国見峠から御在所岳へ向う。道が少し変ったのではないかと、みれさんが呟く。雪は止み、一瞬でも上のような青空が見えた。ありがたい!(苦笑)

御在所岳のアスファルトの道に出ると、とりあえず朝陽台へ上がってみる
(12時45分) 雪はほとんど止んでいるが、ガスで真っ白!アカヤシオの蕾に霧氷!・・もう最高!(^_^;) ロープウェイがあるので、普段着の人達がちらほらと歩いている。

食堂で食べても良かったが、せっかく用意してきたので風の当らない場所を探すと、後のゴミ箱や掃除道具がちと気になるがいい所?があった。こんな事なら温かい物にすれば良かったと後悔する前に、すっかり夏モードだった自分が・・おバカで可愛い!
(^^ゞ みれさんの新作のアボガド入りの巻き寿司が冷たくて美味しい!(苦笑) しかし、食べる事にはほんとに感心するぐらい研究熱心だ。無給でお手伝いさんに雇いたいぐらいである。(^^ゞ\(`o'")(上の写真にマウスを!)

だんだん体の芯まで冷えてきた。温かい缶コーヒーを飲もうとロープウェイ乗り場の自動販売機に向うと、やはり暖かい部屋の椅子に座って寛ぎたくなってきた。たまには贅沢もいいだろう。
(^^ゞ そのうちにだんだんと寒い外に出るのが嫌になってきて、みれさんが「なぁ〜 もうロープウェイで下りへん?ワタチ・・寒いの〜」と甘く囁き一瞬心が揺らいだが、ここは意地でも足で下りなければ!と気合いを入れる(苦笑)

予定通り中道を急降下。濡れた岩場を慎重に下る。キレットに鎖場もあるが、別に大した事はない。

ガスから出ると、視界はガーンと広がってくる。やっぱり山だけ天気が悪かったようだ。鎌ヶ岳や雲母峰、入道ヶ岳、ハライドなどがよく見える。山の斜面の一部分だけアカヤシオの花が際立っている。

右上の写真が「地蔵岩」 あんな岩を載せるなんて・・暇人である
(笑) もう雨の心配はないのでカッパを脱ぐ。ここ最近冬以外は着る事がないので、引っ掛けて破かないかとずっと心配だった。(^^ゞ

現れる奇岩。みれさんが生き生きとして見えるのは気のせいか?(笑) 右上の写真は「おばれ岩」 この岩の間は私でも通る事ができる。(^^ゞ

樹林帯に入ると、やがてスカイラインが見えてきて登山口に出た。少し下って駐車場に戻ると、ほとんどの車は帰ってしまったようだった。この天気じゃ長居はしないだろう(苦笑

思わぬ天気に驚いたが花と霧氷が見れ、考えようによっては貴重な体験と言えるかもしれない(苦笑) きっと思い出に残る予感がします(笑) 感謝♪
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 <休憩を含む行程時間>
 裏道迂回路口(8時55分) → 藤内小屋(9時40分) → 山岳寺跡(10時13分) → 国見岳(11時59分)
 → 御在所岳(12時45分〜14時15分) → 地蔵岩(15時18分) → 中道登山口(15時55分)
 
 <所在地>
 三重県三重郡菰野町  MAP  GPS軌跡






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