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御在所岳(1212M)〜鎌ヶ岳(1161M) 1月25日(水) 晴のち曇一時雪
                                   和たん ytnetさん ジオンさん みれさん 
最初水曜会の方達が日野山へ来るというので、たまたま休みだった私も同行させてもらうつもりだった。ところが生憎の天気模様。仕方がないので、まだ天気がマシな鈴鹿の南の方へと変更になった。私が行ける範囲で気遣ってくれたのだろう。ありがたい事だ。山もルートも全てお任せしたところ、御在所岳へロープウェイで上り、武平峠〜鎌ヶ岳、長石尾根で下るルートになった。冬のこの時期、面白そうなルートである。

ロープウェイの始発が9時なので、ゆっくり6時過ぎにみれさんと敦賀を出る。かなり怪しい天気だったが近付くにつれて青空が広がってくる。「ほ〜ら、私のおかげや!感謝せいよ!」 あーあ、この言葉を今まで何度聞いた事か。。反発できないのが悔しい。(--;)
8時半にロープウェイ駐車場に到着し、やがて和たんとジオンさんが到着する。和たんとは岩篭山以来、ジオンさんとは三十三間山以来だ。そしてytnetさんが到着。ytnetさんとはお初である。静かで優しい方だとみれさんから聞いていたが、その通りの感じの方だった。ただ、私より若いというのがちょっと気になる。(^^ゞ 空はブルースカイで御在所も鎌もクッキリ!準備をして乗場へ向うと、カメラやビデオを持った人が多く並んでいる。霧氷を撮りに行くのだろう。テレビ局の人もいる。ロープウェイの片道料金は1200円、高い気もするが、所用時間を考えれば伊○のゴンドラよりマシ!という声がどこからか聞こえる(笑) ちょっと変った人達を乗せたロープウェイは、グングンと高度を上げていく。広がる絶景!かなり昔?の少年少女達は、まるで小学生の遠足のような気分でキャッキャと騒ぐ。ま、ここだけではいいと思う(笑)
山上公園に到着すると、制服を着た係の人がスコップで階段の雪かきをしている。ここは山上ではあるが、まるで下界と一緒である。空気はかなり冷え込んで冷たい。広がる霧氷と青空!見晴らし台に上って展望を楽しむ。北や西方面は残念ながら暗い雲がかかってよく見えないが、東や南方面はスッキリ見える。存在感のある鎌、キラキラと輝く伊勢湾が美しい。ちょっとみなさんの格好は怪し過ぎじゃ!?(笑)
御在所山上公園の霧氷
釈迦ヶ岳方面
鎌ヶ岳
ytnetさんだけワカンを装着して武平峠へと足を進める。やがてトレースも無くなり、積雪も多い場所では膝上までゴボる。(^_^;) 正面に鎌の勇姿を見ながら、テープを頼りに一気に下って行く。注意をしないと下に岩などがあって危険である。風は冷たく空は灰色になり、天気がだんだんと悪化してくるようだ。ジオンさんが私のジャケットを見て「赤色が映えますね!」「ええ、ハンターに撃たれますから」「そうね!」「(--;)」たまには御世辞とやらでも言ってほしいものである。そうそう、「SIVAの跡を歩いてるのに何でゴボるんやろ!」とも言っていた。この言葉も万国共通語になりつつあるようだ(涙)
いつも正面に見える鎌が・・「そんなにカマわないで!」と言ってるようだ。ま、この辺は無視してもらって(^^ゞ ガレ場にはほとんど雪は付いていない。和たんがここでデジカメが無い事に気が付く。まだ買ったばかりだと言う。だんだんと顔色が青ざめてくる。私達もここでザックをデポし、一緒に探しに戻る事にする。最後に写した場所は遠くない。ゆっくりゆっくりと雪上や穴を探す。最後に写した場所まで戻ってもどうしても見つからない。諦めかけて引き返した時に、みれさんが草の間に挟まるようにして落ちていたカメラを発見!良かった。和たんもみんなもホッした様子である。「さすが金目の物には目が早いね!」なんて言う不届き者は誰だったろうか。。f(^-^;
ようやく武平峠まで下る。積雪が多くてみんな雪まみれである。今までは下りだったので苦にはならなかったが、問題はこれから鎌への上りで少し不安が過る。いきなり目の前に立ちはだかる1M50ぐらいの雪の壁。ytnetさんが機転を利かせて右側から巻くように雑木林の急斜面を攀じ登る。スベリやすくて少し手こずる。
行く手を阻む雪や氷と格闘するytnetさんやみれさん。これからの急登に備えてアイゼンを付ける。
ここから見る鎌の姿も素晴らしい。威厳を放っているかのように見え、三ッ口谷出合いの大ガレがその雰囲気をより一層盛り上げてくれている。
マイペースながらしっかり登ってくる和たん。ジオンさんも怖いと言いながら?もさすが体育会系である。御在所を見るとすでにガスがかかっている。雨乞岳の方からガスがどんどん流れてくるように見えるのだが、どうやら不思議と鎌を避けて流れていくようだ。
山頂直下の急斜面に取り付く。もう僅かだ。一歩一歩アイゼンを効かせながら登っていく。先頭を歩くみれさん、こういう険しい道になればなるほど元気が出るらしい。・・人生のように。(^_^;)
13時40分に登頂。寒くてそれぞれの顔だが(笑)きっと心の中では笑っているのだろう。ここでは昼食は無理なので、下山中にする事にして写真だけ撮って下りる事にする。(写真はytnetさん提供)
長石尾根の最初の下りもかなり急坂で、転げ下りるという言葉がピッタリで一気に下りる。トレースはなく積雪は膝ぐらいだ。
テープを頼りに下っていると、谷と尾根が入り組んだ複雑な地形の場所に出る。テープは谷に入っていくようだ(三ッ口谷) 真っ直ぐ尾根を行くとすぐにテープが消えてしまう。反対にも谷へと下りるようなテープがある。一旦谷へと下りかけたが引き返す。三ッ口谷を覗いてみると、小さな滝があって雪と氷に閉ざされてとても下りれる状態ではない。巻き道のような印が木にあったので、ラッセルしていくがとても下りれそうにない。この時期に谷へ入るのは危険だ。また引き返して元に戻る。道が分からなくなってしまったのだ。時間がどんどん過ぎていく。もしかしたら?・・ここでビバークか?と頭を過る。ytnetさんが地形図を見る。もう少し南側の方を見ながら歩いていくと、ようやく長石尾根のテープを見つける。助かった。これで今日家に帰れる(笑) ytnetさんの冷静な判断力に感心させられた。 
御在所方面
きらら峰
弥一ヶ岳前のキレットへ下りて上り返す。振り返るとかなり歩いてきたようだ。左下にスカイラインが見え、だんだんと温泉の建屋などが見えてくる。
斜面を下って沢沿いに出、鉄橋を渡ってようやく車道に出た。4時55分だ。薄暗くなりかけている。昼食を食べられずにみなさん腹ペコだ。アイゼンを外して食事ができそうな場所を探しながら下る。初めから下山してから食事をする事が分かっていれば、重い食材を担いで歩く事もなかったろうに。。(笑)
川沿いに東屋を見つけ、そこで暗闇の宴会が始る。まず、ジオンさんから砂糖無しのゼンザイが振る舞われる。冷えた体にゼンザイの温かさが沁みる。和たんからはカレーうどん。みれさんからはちょっと豪華な普通のうどん(笑) 私からは定番のヘシコとホルモンだ。暗くて焼き加減が分からず、みれさんがヘッドランプで照らしてくれる。他から見たら何をやってるんだろうと思われても仕方がない(笑) 遅くはなったがこうして無事に下山でき、安堵感と充実感の中で話しが弾んだ。
今回の山行は、いろいろな意味で大変内容の濃い山行だったと思う。このような経験の一つ一つが成長させてくれるのだろう。みなさん、御世話になりありがとうございました。
<休憩を含む行程時間>
御在所山上公園(9時35分〜10時頃) → 武平峠(11時50分) → 鎌ヶ岳(13時40分)
→ 弥一ヶ岳(16時00分) → 車道(16時55分)

<所在地>
三重県三重郡菰野町  MAP