権現山(565M) 10月10日(金) 晴  みれさん
明日の休日の天気がまた悪い。またもや仕方がないので、みれさんと手頃な越前市今立の権現山へ出掛ける。近場ばかりも飽きてきたので、少し足を延ばしてみたい気分だった。8時半に待ち合わせ、今立の柳集落の中の細い道を抜け、登山口の駐車場に9時45分に着く。青空で陽射しが強い。

権現山は泰澄大師によって開山されたといわれ、柳の五滝(不動滝、お釜滝、布滝、窓滝、夫婦滝)でも知られている。花が多く、紅葉も美しいという話もよく聞く。山頂には雨乞いの松ヶ嶽神社がある。滝巡りコース(裏参道)か上って、表参道コースから下りる事にする。
駐車場には他の車は無く、どうやら私達だけのようである。周りには、もはやツリフネソウの花が所狭しと咲き乱れている。

滝巡りだけなら、誰でも入れるように道は整備されている。100M程歩くとすぐ「不動滝」に着き、不動明王と泰澄大師像が祀られている。ここで佐々木小次郎が、必殺剣ツバメ返しを生み出したとか?

さらに進むと、次は「お釜滝」に着く。漢字で書いてあるので問題ないが、自然と笑いが出てしまう滝である。なんて・・私だけだろうか?
(^^ゞ
不動滝 お釜滝
次は「布滝」、岩肌を水がさらさらと流れ美しい。ダイナミックな滝もいいが、こうした繊細で静かな滝もいいものだ。私の一番のお気に入りの滝。そういえば、最近このような女性が少なくなったものだ(独り言) 

「綺麗な沢!」と、みれさんは呟きながら歩く。道沿いにはツリフネソウ、アキチョウジ、アキギリ、覚えきれない野花が延々と続く。それにしても見事な花数だ。一角にはキツリフネソウも咲いている。「これ、何の花?」と、みれさん。ふと見ると、何と!カリガネソウである。とっくに終っていると思っていたが、ラッキーな事にまだ残っていた
(少し前に、つかさんからあったとは聞いていた) しかし風で揺れるので、イライラするぐらい上手く撮れない。

4番目に見えてくるのが「窓滝」。私も馬鹿だが案内板も少しいい加減だと思う。私はこの滝をてっきり最後の「夫婦滝」と思い込んでいた。見た感じ、二つ分かれていてピッタリ。すると、窓滝はどこ?というふうになるのである。絵図を見ながら、いくら探しても見つかるわけがない。まだ先に一つ残っているのだから。。きっと寝不足のせいだろう。
(^^ゞ みれさんもよく我慢してくれたものだ。
布滝 窓滝
平家の落ち武者が住んでいたといわれる「こもり穴」を見てから夫婦滝へ向う。

少し貧弱な気がする夫婦滝。所詮、夫婦なんてこんなものなのか。。しつこいが、どう見てもさっきの窓滝の方が夫婦滝に合っている気がする。
最後の夫婦滝を過ぎると、山道らしくなってくる。現れる見事なモミノキの大木。「瘤を伝って上まで登れそう!」と、みれさん。

山頂まではあと僅かだが、急坂で一気に汗が流れる。そういえば、風が全然無い。
汗を思いっきり掻きながら、松ヶ嶽神社がある山頂に着く。展望は悪いが、立派なテーブルやベンチがある。みれさんが早速鐘を撞くが、小さいながらもよく響く音色だ。

神社の拝殿の際に鈴を鳴らすのは、神霊を招き邪悪を払うという意味があるそうだ。その鈴を鳴らす紐は鈴緒というのだが、ここはピンクやブルーの・・みれさんに言わせると、ちょっとエロっぽいとなる
(笑)

「さて、鞍ヶ上展望台まで行って昼にしようか」「えぇぇー!まだあんの?道理で何も準備をしないのでおかしいと思ってた。もうお腹がペコペコなんやけどなぁ、ガックリ!」
ちなみにペコペコという言葉は、確か毎回のように聞いている
(笑)
山頂から少し下ると、作業小屋らしきものがある。神社関係の何かに使うのかもしれない。ここまで林道が上ってきているようだ。その先には三峯神社がある。さらに進むと林道を横切り、杉林の中を上ると鞍ヶ上展望台に着く。
鞍ヶ上展望台は、西〜南側が大きく開かれている。すぐ近くに越前富士の日野山、冠山など県境の山々、部子山などが見渡せる。しかし、日陰が全然無く暑い。戻って山頂で昼食をする事にした。
「だからさ、・・・(-_-#)」(^^ゞ  展望はこちら
山頂にある椅子とテーブルが便利で使うが、こういうのがあると何か山に来た気がしない。

下山は表参道コース。どうにかジグザグに付けられてはいるが、激下りである。「キャァー!」と、一応女性らしい声で叫ぶみれさんが転ぶのを楽しみに見ていたのだが、全然転んでくれないのでつまらない
(笑) 前はけっこうサービス精神が旺盛だったのに。。あ、今は下りてから平地で転んでケガをするらしい。\(`o'")  そんな事を言っていると、こっちが転びそうだ。(^^ゞ 低山なので、30分程で一気に下りてしまう。林道を少し行くとすぐ駐車場に着いた。

少しハプニングもあったが、滝巡りはなかなか面白く見応えがあった。花は噂通り凄い。春なんかだともっと凄いだろう。またその時期に来てみたい。まったりしたプチ登山だったが楽しめた。感謝♪
すぐ近くに小次郎公園があって帰りに寄る。ここはあの宮本武蔵との巌流島の戦いで有名な佐々木小次郎君の生誕地(公園の奥にある寺)で、綺麗に整備されている。池は鯉が優雅に泳ぎ、落ち付いた静かな公園。ただ、話掛けても冷たく無言だった。
キツリフネソウ カリガネソウ
 <参考には全然ならない行程時間>
 登山口(9時50分) → 窓滝(10時52分) → 山頂(11時47分) → 鞍ヶ上展望台(12時24分) → 登山口(14時03分)
 
 <所在地>
 福井県越前市柳元町  MAP






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