銀杏峰(1440M) 9月23日(日) 曇  大葭原夫妻 kyuさん kotamaちゃん
このほど大野親岳会関係者の方々が、銀杏峰を南から登る中島コースを復活させた。1959年に県体の山岳競技のコースとして整備されたもので、約50年ぶりの復活となった。延長5.4K、登り約4時間、下り約2時間半ぐらいのコースで、10月に行われる県民登山で使われるという。杉やブナの美林、オウレン畑、展望良い尾根道と・・魅力たっぷりのコースらしい。

こんな話を聞くと、登ってみたくて仕方がない。大葭原さん夫妻とは約半年ぶり、kyuさんとは昨年末以来、kotamaちゃんとは何と約3年ぶりの山行である。月日が経つのはほんとに早いものである。いや、怖ろしいというのが正解かな?・・お互い!?(苦笑)

大葭原さんの車に乗せてもらって中島へと向う。広がる里芋畑、飛び交う白サギの群れ・・まるで別天地である。\(`o'")  R157に入って真名姫湖青少年旅行村へと向う。左に旅行村を見ながらほんの少し行った所に中島トンネルがある。トンネルの手前から右の林道へ入り、約500Mぐらい行くと左に赤いテープがぶら下がっている。ここが登山口ですぐに分かった。車はさらに少し行った切り出した材木が置いてある広場に停めさせてもらう。休日ならいいと思うが、平日はまずいだろう。登山口手前の林道脇に2〜3台ぐらいなら停められそうだ。
kyuさん達がまだ来てないので、ゆっくり準備をして周辺を散策する。ツリフネソウの花が最盛期で鮮やかである。今日は曇り空。展望はある程度は想像できるので、雨さえ降らなければOKである。ガス男の私と○女のkotamaちゃんがいるんだから・・最初から諦めが肝心である。f(^-^;

爆音を響かせながら赤いトラクター・・いや、天下無敵の泣く子も黙る赤ラインの軽トラ登場である。助手席に乗っているkotamaちゃんに言わせると、遊園地に行かなくてもジェットコースターの気分が味わえるという。降り立つ二人の美女。ミスマッチなのが面白いというか・・笑える。(^^ゞ 自然現象以外は何も変わっていないお二人と緊張の挨拶を交わし、ぼちぼちと出発する。

道脇に置いてある檻の罠に足が止まる。猪用か!?真剣に観察?私は少し離れて無言。「試しに入れ!」とか言われたらたまったものではない。経験上、静かにしていた方が無難の時である。
おーだんなさんを先頭に登山道へと入る。杉林の中、道はしっかりしているが急登が続く。最初は涼しいと思っていたが、一気に汗が流れてくる。30分程登ると一旦緩やかになる。ここが穏野ヶ平(おんのがだいら)と呼ばれるとこだろう。立ち止まって息を整える。

おーちゃんがキノコを見つけ、「これは食べれるでー!」と騒ぎ出す。さっきから歩きながらキョロキョロしていると思ったら、どうやらキノコばかりに目がいってたようだ。他の人は、「いや、ちょっと怪しいんじゃね〜の?」とか言いながらいつも最終結論は、「アンタが最初に食べてみて、暫く様子を見てから大丈夫だったら食べるわー!」である(笑) 食べたい気持ちは大変よく分かるが、素人が安易に手を出すのはあまりにも危険な世界である。(絶対に大丈夫なのが分かっていたら、私が真っ先に採っているだろう。(^^ゞ)
またもや急登が始まる。深く考えていなかった11Kを超えるザックが重い。肩や背中が痛くなってきて調整する。一歩一歩がキツく、だんだん遅れ気味になってくる。

高度を上げるに従って広がるミズナラ、ブナの美林。あまりの雰囲気の良さに、思わず立ち止まってしまう。道脇をイヌヤマハッカ?の青紫の花が彩ってくれている。
風もなく、だんだんと暑くなってきて大汗が流れる。美しいブナ林に癒されながらも、まだまだジグザグの急登が続く。「もしかしたら、もう○んかもしれんなぁ」と・・誰かが呟く(苦笑) 

でも、○○の人達は元気である。長い冬の雪の中での生活、毎日々の雪掻き、屋根雪下ろし、二階からの出入り、味噌作りに里芋掘り・・ このように美しい女性といえど逞しい。生活自体がトレーニングなのだ。\(`o'") (冗談です(^^ゞ)
後になってしまったが、登山道には山頂までを10分割にして番号の札が付けられている。6番の札のある所は右が少し広く平に開けていて、能郷白山など越美境方面の展望が良い。奥に冷たく美味しい水場がある。

kyuさんが、ここでテン泊すると最高かもと!確かにいい場所だと思う。少しまったりとしていると、看板やチェンソーを担いだ人達が登って来られた。この道を整備された方々である。今日はもっと分かりやすいように看板を付けられるという。本当に御苦労様だ。
一登りしてやっと稜線に出た。暫く展望の利かない低木の中を歩く。前を歩いていたおーちゃんが、バックしてきて私のそばに寄ってくる。私・・??? ちょっとマズイ!第一私には心の準備がまだできていない。\(`o'")  これはまったくの冗談だが、ヘビの大きな抜け殻を見てビビってしまったのである。○にも怖いものがあるんだ(笑)

一つ目の小ピークを過ぎると、いきなり大展望が広がり大歓声が上がる。山頂まで続く美しい尾根道・・素晴らしい。疲れが吹き飛ぶようである。ただし、ガスで他の景色は見えないが。。(^_^;)
整備された素晴らしい道だがけっこう距離がある。右上の写真は振り返って見たものである。kyuさんは、残雪期にここを歩いて感激したらしい。うん、十分想像できる。ぜひまた案内してもらいたい。(^^ゞ
9番の札が付けられている名松コースの分枝を過ぎ、まもなく山頂へ!約3時間半かかった。展望は相変わらずだ。

ビールで乾杯し、早速昼食の準備に取り掛かる。私も久しぶりにヘシコを焼く。(^^ゞ kyuさんから手作りの味噌を使った具沢山の味噌汁を頂く。自分で母親のより美味しいと豪語しているだけあって(笑)・・本当に美味しかった。○○の人はみんな・・手作り・・\(`o'")
おーちゃんとこの自家製?の獅子唐と、kyuさんが絶対食べれると採ったキノコの上に味噌を乗せて焼く。半信半疑の他の人は手が出せない。結局キノコはkyuさん自身しか食べなかった。今も生きているようなので大丈夫だったのだ。

積もる話に時間はあっという間に過ぎてゆき、続々と人が登って来る。中にはおーちゃんやkotamaちゃん、kyuさんの知人もいたりしてローカル色豊かである。最後に滋賀県からの団体さんが到着して、山頂は満員御礼になってしまった。場所を譲って下山する。
3人の美女!奥越のクレオパトラ、楊貴妃、小野小町。・・まれにかしまし娘という人もいるかもしれない。\(`o'")  男は西遊記に登場する沙悟浄と猪八戒か!?f(^-^;

別れを告げるように、ガスがだんだん酷くなってきた。
下山中もやはりキノコが気になるようである。度々道から逸れてしまう(笑)

kyuさんが笹の葉を見ながらにやつく。笹寿司に使うのだそうだ。銀杏峰の笹の葉使用!とかになるのかな?(笑) 長い下りにまた大汗をかく。右上の写真は帰りの登山口だが、こういうふうに看板が付けられていた。

中島コース!なかなか歩きがいがあり、魅力溢れるコースだった。新緑や紅葉の時期は素晴らしいだろう。ぜひ歩いてみてほしいと思う。久しぶりの山友との山行でとても楽しかった。また遊んでください。
イヌヤマハッカ キツリフネソウ キオン
トリカブト リンドウ アキギリ

 <休憩を含む行程時間>
 登山口(8時02分) → 穏野ヶ平(8時32分) → 水場(10時10分) → 山頂(11時35分〜13時02分)
  → 登山口(15時09分)

 <所在地>
 福井県大野市中島  MAP





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