舟伏山(1040M) 平成21年4月9日 晴  みれさん
岐阜の舟伏山は花の山、珍しいイワザクラが咲く山として有名。みれさんと、イワザクラを見に行く約束をしてはや4年になる。普段はかなりいい加減な事を言っている私だが、約束した事は例え時間がかかっても必ず守るのがモットー!(ホンマか?(^^ゞ) モットー早く実現できれば良かったのだが、2年前に行く途中で峠の通行止に合い、泣く泣く他の山に転進という事もあった。それに、この時期はみれさんも山スキーで忙しい時。しかし今年は天罰?が下ってスキーができなくなり、やっとチャンスが巡ってきた。少し早い気がしたが、もう咲き出したという情報を得て実行する事にした。天気も運良く快晴の予報だ!(これは私の場合は当てにならないが(^_^;)

ちょうど有名な根尾谷の薄墨桜が満開という情報を見つけ、一石二鳥のWサクラ狙いで行く事にした。この薄墨桜は昔から話は聞いているが、見るのは私もみれさんも初めてである。しかし帰りに寄るとなると渋滞が予想されため、先に見る事にして早めに敦賀を出た。木之本からR303で八草トンネルを抜けて岐阜県に入る。このトンネルができてからかなり行き易くなった。坂内、藤橋と抜けて行くが、道中は桜の木が多く、それも満開で見事な桜街道が続く。みれさんも感激の様子で、例えこれだけでも十分だと言う
(笑) こういうのをバラして?いいのか分らないが、みれさんは物静かなイメージがあるようだが実は違う。静かなのは物を食べている時ぐらいで、後はほとんど喋りっぱなし!(笑) 静かだったら反対に怖いぐらいである(^^ゞ\(`o'")  ま、ちょっと人見知りをする普通の女性である(私は人じゃない?(^_^;)) おかげで運転していても、耳は多少疲れても睡魔に襲われる心配はない。谷汲を抜けて根尾に向う途中、正面にまだ白く美しい能郷白山が青空に映える。

薄墨公園の駐車場に7時過ぎに着いたが、早くも続々と車がやってくる。カメラマンなどは夜明け頃から来るらしい。車を停めて開店の準備をしている露店の前の坂道を少し上がると、すぐに見事な桜の大木が目に入った。樹齢1500年もの薄墨桜は、添木に支えられてはいるものの堂々とした風格を漂わせている。信じられないような幹の太さにも圧倒!花の状態もちょうど良く、雲一つない青空に映えて大満足となった。

車を40分程走らせ、山県市の神埼から夏坂谷へと入る。行き止まりの「あいの森」の広場の駐車場に着くと、すでに数台の車が停まっている。コースは東〜西コース。準備をして8時45分に出発する。

初めは肌寒いが、この天気なのですぐに暑くなってくるだろう。植林の中をジグザグに上がって行く。ミヤマカタバミはまだ花を閉じているし、スミレもポツポツといった感じで最盛期はこれからだろう。木の間から舟伏山の山頂が見え隠れする。縁がないけど、やっぱ青空っていいもんだぁ〜
(苦笑)

尾根に上がって少し行くと桜峠に着く。先客さんが熱心にカタクリを撮っている。今日はみれさんも花モードで、珍しくよく立ち止まって写真を撮っている。

暫く尾根芯を外れ、また斜面をジグザグに上がる。地元では見れないエイザンスミレ、シハイスミレなどが咲いている。また、カタクリも数は少ないが楽しませてくれ、まだ新緑には早い裸の木々の間から周囲の山並が時折見える。みのわ平で腰を下ろして小休憩。みれさんからフルーツを頂く。すでに暑くて汗をかいたが、燦々と降り注ぐ陽を浴びるのは気持ち良い。何だか身体に溜まったアクが、だんだん抜けていくような感じである。(^^ゞ

私は咲いているか、この目で見るまで非常に不安だった。恐る恐る最上部の岩を見た時、薄青紫のこの花が目に入った瞬間「やったー!」と、心の中で叫んでしまった。攀じ登って久しぶりに間近に見るイワザクラ!少し早く花数も少ないが、岩の間にその可憐な花弁を広げていた。私が今まで初めて見た山の花の中で、たぶんこの花以上の感動を受けた事はないと思う。「可憐」という言葉がピッタリ!世の中、このような女性も少なくなってしまった
\(`o'")  みれさんも感激の様子で、夢中で写真を撮っている。

登山道に戻り、ヤマルリソウやキクザキイチゲの花を見ながら坂を上る。コバイケイソウの葉が多い緩やかな道を進むと山頂である(11時14分)

先に着いたみれさんが、何方かと親しげに話をしている。その方は美濃市のDolphyさんで、私もお名前だけは知っていた。Dolphyさんから南側に見える周囲の山々を教えて頂くが、今まで聞いた事だけしかなかった山々を知る事ができて非常にありがたかった。北側には白く輝く能郷白山がどっしりと鎮座している。

広い山頂には数組の人が休憩をしている。風も穏やかで気持ちが良い。のんびりと昼寝でもしたくなる気分だ(右上の写真にマウスを!)

私達も隅の木陰で鍋を作るが、先日行った岡崎で買った鍋用の八丁味噌はどうも口に合わなかった。元々高級品には馴染まない人間である
(^_^;)

西コースから下山する。小舟伏を過ぎると、斜面をジグザグに下りて行く。ハルリンドウが咲いている。途中の斜面の上部には大岩が幾つもあり、そこにも少しだけイワザクラが咲いていた。

沢に下りてネコノメソウが多く咲く緩やかな道を下ると、駐車場の下に出る。ハナネコノメが見たくて注意をしていたが、残念ながら見つけられなかった。駐車場の桜は満開で、朝来た時より綺麗だった。

今日は本当に桜三昧の日で、道中も薄墨桜も山もイワザクラも・・全てが良かった。なかなかこういうのはない。みれさんのテンションが一日中上りっぱなしなのは無理もないだろう。
\(`o'")  でも、やはり楽しい山がいい!感謝♪
展望や花の写真はこちら!
 <休憩を含む行程時間>
 駐車場(8時48分) → 桜峠(9時23分) → みのわ平(9時47分) → 山頂(11時14分〜12時54分)
 → 駐車場(14時11分)
 
 <所在地>
 岐阜県山県市
 MAP  GPS軌跡






HOME