瓢ケ岳(1163M) 3月9日(日) 晴  大葭原夫妻
ヘルニアでも骨阻喪症でもないのに腰痛に悩まされ、約1ヶ月間山から遠ざかっていた。腰痛は憂鬱である。ほぼ良くなっきたので、大葭原さん夫妻にリハビリ登山に付き合ってもらった。行き先は岐阜の瓢ケ岳(ふくべがたけ)である。夫妻お勧めのお気に入りの山らしいが、私は自慢ではないが、この美濃近辺の山は全くの未踏だ。最初メールをもらった時、瓢ケ岳と書いてあって・・???福井にそんな山があった?と少し悩んだ。外国での生活が長かった私は、そもそもこの漢字が読めない。(^^ゞ 話を聞いているうちに、以前に話題になった山だと思い出す。夫妻がお勧めというのだから、展望がいいか、山菜が多いかのどっちかだろう(笑) 上り1時間半程度なのでちょうど手頃だ。
美濃市の道の駅「美濃にわか茶屋」で待ち合わせる。同じ福井でも都会の私は南回りだ。関ヶ原、大垣、岐阜市内を抜けるが、早朝なので下道でも2時間少々で着いてしまった。待ち合わせ時間までまだ1時間半もある。途中の関インター付近で、山友のMさんの車と擦れ違う。近くの山でオフ会があるらしい。

真っ青の空が広がり最高である。今日は気温もかなり上るらしい。春の陽気だ。周りの山々を見ても雪がほとんどない。今日は久しぶりの山なので念入りに準備体操をするが、時間があり過ぎてそれだけで疲れてしまった。(^^ゞ

やっと夫妻が到着。何でも途中の道が凍っていて、もう少しで極楽浄土への門を叩くとこだったらしい(笑) 夫妻の車で登山口へ向い、「ふくべの森」と書かれた石碑の前の駐車場に停める。ここは他に1台停まっているだけだったが、どうやら上の駐車場に何台か停まっているようだ。御婦人達の黄色い声が聞こえる。
準備をし、少し下がった登山口から歩き出す。ここがメインのようで、他にもいくつかのルートがあるようだ。久しぶりの山なのでザックが何だか重く感じ、足に力が入りきらないようなヘンな感覚。腰も少し重たい感じがする。用心しながらゆっくりと歩く。

沢を渡り、岩のごろごろした道を上がって行く。天気も良く暖かく、おーちゃんは、山菜やキノコばかり目がいくようだが皆上機嫌。「ワシのおかげやな!」「いや、私のおかげや!」「いやいや、私のおかげ!」 争いは、何時でもどこでもすぐに始まる(笑)
やがて雪が現れ、植林の中の日陰はアイスバーン状態。おーちゃんは、アイゼンを持って来ていない。どんなに荷が重くても、酒だけは絶対に忘れずに持って来るお方。アイゼンは酒以下なんだろう(笑) 片足ずつ付けるという奇妙な名案?もあったが、面倒臭いのでそのまま何とか急坂を耐える。

稜線に出た所が骨ヶ平と呼ばれる場所。頭に残ってしまうような名だ。ここから右は南岳や片知山方面になる。夫妻は今日で5回目らしいが、南岳へはまだ行った事がないというので帰りに寄る事に。あくまでもデリケートな私次第だが。。(^^ゞ やがて、下から大きな声が聞こえてきて団体さんが到着。ここを良く知っていそうなリーダーに、南岳から下りるルートを尋ねると大丈夫との事。
左へ瓢ケ岳へと向う。30分ぐらいらしい。正面に山頂が見えるが、けっこう急で距離がありそうにここからは思えてしまう。腰は相変わらずだが、だんだんそれなりに調子が出てきた。トレースもしっかりして歩きやすい。賑やかな団体さんが後から付いてくる。

急坂を登りきると、山頂と奥瓢岳への分枝。木々の間から、白く雪化粧した山々が見えてくる。山頂は右へ僅かだ。
開かれた山頂からの展望は圧倒だった。目の前には神々しく白く輝く御嶽や恵那山、乗鞍、北、中央、南アルプス、槍もしっかり見える。白山に奥美濃の山々、奥越、越美境の山々・・素晴らしい!大展望に言葉を失ってしまう。凄い!見慣れた奥越の山々を確認する。「銀杏峰にあれが荒島で・・ いや、その右やで!」 ここは決め付けてしまった者の勝ちだ(笑)

素晴らしい展望に酔いしれながら昼食。風もなく穏やかで暖かい。団体だんが次々と到着。皆さんから歓喜の声が上り、表情も喜びでいっぱいのようだ。
御嶽山(ズーム)
穂高連峰に乗鞍岳(ズーム)
恵那山
中央アルプス(ズーム)
白山(ズーム)
能郷白山(ズーム)
この近辺の山々が分かるといいのだが(^^ゞ
お腹いっぱい胸いっぱいで、奥瓢岳へ足を延ばす。アップダウンは食後には辛い。山頂には手書きの看板がぶら下がっているだけで、瓢ケ岳と比べられないぐらい質素。ついでに展望も質素。団体さんはここから林道へ下りるようだ。写真だけ撮ってすぐ引き返す。
骨ヶ平まで戻り、見晴台と呼ばれるピークを目指す。トレースはぐっと細まり、あまり歩かれていないようだ。見晴台の手前はけっこう急坂で、息と鼻水が切れてしまう。今日はおーだんなさんが元気そう。
左の写真は見晴台の手前から振り返ったところで、一番奥が奥瓢岳、その手前が瓢ケ岳になる。見晴台からの展望は、山頂からの展望とあまり変らない。少し雲が増えてきたようだ。

南岳は見晴台からすぐだった。ここも看板があるだけで、展望はあまり良くない。
南岳から片知山方面に向うが、ここからトレースがまた一段と細くなる。GPSと地図とで確認しながら下るが、分枝にはしっかりした道標があった。初めての道で、雪で分枝が多いとなると不安なものである。

片知山との鞍部の分枝から林道へと下る。ここもまたさらにトレースが細く、所々消えてしまっている。テープを頼りに下って行くが、沢沿いや岩ごろごろの激下りがあってスリリングに富んだ道である。この山一帯は岩が本当に多い。見上げると大きな岩壁があり、ここはクライミングでも有名?なとこらしい。
雪が無くなり、下に林道が見えてきてこの山旅の終りを知らされる。駐車場までは20分ぐらいの林道歩き。花などがないかと注意しながら歩くが、残念ながらこの類は全然見られなかった。先程の団体さんを乗せた車が帰って行く。

道の駅「美濃にわか茶屋」に戻り、美味しそうな物が ないか物色する(笑) おーちゃんがマイタケの700円を650円に値切ろうとして爆笑。おーだんなさんの好みもあったようで、しっかりと仕入れていた。

ここでお別れする。






今日は素晴らしい天気と展望に恵まれ、お勧め案内していただいた大葭原夫妻に感謝。
またよろしくです。
 <休憩を含む行程時間>
 登山口(9時13分) → 骨ヶ平(10時10分) → 瓢ケ岳(10時45分〜12時20分)
 → 奥瓢岳(12時33分) → 見晴台(13時12分) → 南岳(13時20分) → 分枝(13時45分) → 林道(14時21分)
 
 <所在地>
 岐阜県美濃市  MAP






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