藤原岳(1140M) 平成24年3月30日(金) 晴  チーさん

今年もフクジュソウの季節がやってきた。前日は快晴の予報だったので、夜勤明けで無理でも行こうかと思っていたが、予報が変わって休みの今日も少し良くなったので、それならば定期にしようかという話になった。何でもチー殿は三日程前に坂本谷に来たばかりらしいが、旦那さんとだったので、そこまでで引き返したらしい。ま、リベンジという事になるのだろう。しかし、私とならば問題は天気!(^ ^; 午前中は晴れるという予報だが、今までの一応ある学習能力が邪魔をして、電車の中でも気持ちは暗かったらしい。ガッハッハ!私も、そこまで心配されれば本望か?(苦笑)



コースは一応木和田尾〜天狗岩〜大貝戸道の周回と思っていたが、しかしチー殿の電車の時間の関係で、早い時間からは無理がある。それでも何とか頑張って、8時30分に簡易パーキングに着く事ができた。

準備をして山口配水池まで歩いて行くが、道沿いにはツクシやフキノトウなどが顔を出し、すっかり春の雰囲気が漂っている。空は薄曇りだが、まあこんなもんだろう。
(^^ゞ 登山道へと入って行く。今年に入って雪山ばかりだったので、久しぶりの土の感触が新鮮に感じる。ミヤマカタバミが所々に咲いていて、チー殿は早速カメラを向け出す。ミスミソウも僅かにあるが、残念ながらまだ開いていなかった。



谷筋を上がって行くが、暑いぐらいで汗が流れる。今日は気温がかなり高くなるらしく、春のぽかぽか陽気。何だか別世界に来たように感じながら、暖かい陽射しを浴びながら歩く。

木に赤いペンキで「木和田尾左」という矢印が書かれているが、入らずに真っ直ぐに行くとすぐ平坦になり、セツブンソウがちらほらと咲いている。今年初めて見る花らしい花に早速カメラを向けるが、以前からどうもこの花は撮るのが難しい気がしてならない。もしかして、嫌われているのかしらん。
(^ ^;



一つ目の鉄塔を超え、二つ目の鉄塔で小休憩。坂本谷までもう少しであるが、広がる景色を見ながら休みたい。ふと空を見ると、青空がだんだんと広がってきている。これでチー殿も少し安心したようだ。ま、問題は昼からみたいですけど。。と、安易に期待はしない方が無難。(^^ゞ



さらに進むと、三日程前にあった雪が全く無くなっていて、その豹変ぶりにチー殿が驚く。藤原も人を選ぶのだろう。なんて言いながら、苦しい言葉なのは自分でもよく分かっている。(^^ゞ

左の坂本谷がすぐ近くまで見えて来た付近で、適当に斜面を下って行く。右岸の斜面は苔生した石灰岩がごろごろとしていて、近付いてみると至る所に黄色いフクジュソウが咲き乱れている。一年ぶりに見る花に大感激。それに、そのどの花も満開なのだ。「三日前に比べて、何だか花が移動したみたい」なんて痴呆みたいな事を言っているチー殿の戯言も耳に入れず、写真を次々と撮りまくる。
(写真にマウスを!)

この斜面は春の陽射しが降り注ぎ、そして静かで別世界のようである。撮るのに飽きてきたところで、コーヒーとケーキで一服。それから谷を少し詰めて、右の坂本谷・白瀬峠分岐に出る。



分岐から、真っ直ぐ上に見える鉄塔を目指す。雪が現れるが、ほど良く締まっていて歩き易い。上に平行に並んだ鉄塔が見えてくると、もう一登り。踏み跡が至る方向に付いているが、頭陀ヶ平の三角点は左の鉄塔の横下にあるので、それに向って直登する。が、なかなかキツイ登りで息が切れる。



ようやく頭陀ヶ平に着くと、素晴らしい展望が待っていてくれた。すぐ近くに御池岳、霊仙、伊吹、能郷白山など。残念ながら気温が高いせいか、霞んでそれ以上は見えなかった。

ちょうどお昼なので、景色を見ながら穏かで暖かいここで昼食。今日はあまりゆっくりできないので、簡単に済ませた。



天狗岩に向って歩き出す。そろそろ天気が崩れてくるはずなのだが・・おかしい?(笑) どうもその気配がないのだ。哀れと思って、たまにはサービスをしてくれたのかもしれない。

所々にある石灰岩地帯には、残念ながら花はまだ無かった。



天狗岩に着く。ここから見る展望丘(山頂)や鈴鹿の山並も、なかなかいいものがある。そういえば、今日はチー殿の足上げをまだ見ていなかった。その事を聞くと、今まで緊張していて忘れていたらしい。なぜ緊張していたのかよく分からないけれど、怖いもの見たさなら上の写真にマウスを!(笑)



山荘に向って歩き出すと、さずがに人が多くなってくる。チー殿は花探しに忙しく、あちらこちらと歩き回っている。あれだけのフクジュソウを見たのだから十分だと思うのだが、このへんが理解できない神秘的な部分である(笑)



山荘に着くと、多くの登山者で賑わっていた。平均年齢は軽く○○を超えていそうだが、どうやらツアーの団体さんらしい。この付近のフクジュソウも、まだ咲いていなかった。

チー殿が、また散策に行くと言って出掛ける。私はのんびりと展望丘を眺めながら待つか。何時かの誰かさんみたいに先には行かんし。「あんなぁ、アンタって、ほんまに性格悪いな!」
f(^_^;



さて、いよいよ下山である。時間はだいたい予定通り。それにしても、名物のドロンコ道がまた酷い。もし転んだら地獄なので、避けながら慎重に下って行く。今日一番の緊張かもしれない(笑) 斜面の至る所にフクジュソウが咲き始めているが、やっぱり坂本谷を見た後だからねぇ。ま、一応撮りますが。。(^^ゞ 九合目付近も、同じようなものである。ま、一応撮りますが。。 f(^_^; (上の写真にマウスを!)



八合目付近には、また多くの登山者が休んでいた。聖宝寺道は来年3月末まで通行止と、しっかりとした看板が立てられいる。

単調で面白くない大貝戸道を下って行くが、安全なので話しながら歩くにはちょうどいい。話も尽き、そろそろ飽きてきた頃、下山口の神武神社が見えてきた。

ドロドロになった靴とスパッツを洗い、簡易パーキングまで歩くが、これがかなりうんざりもの。もう少し近いといいんですけどねぇ。
(^ ^;


         天気にも恵まれ、花にも恵まれ、今年の藤原詣では最高だった。感謝♪
                                              
 簡易P(8時45分) → 登山口(9時05分) → 坂本谷(10時45分) → 頭陀ヶ平(12時05分〜40分)
 → 天狗岩(13時10分) → 山荘(13時50分) → 八合目(14時50分) → 下山口(15時55分) → 簡易P(16時55分)

                                                    
   休憩、遊び?撮影時間などを含みます。


 
三重県いなべ市  MAP  GPS軌跡





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