藤原岳(1140M) 3月15日(土) 晴  チーさん
私が腰痛のために、2月の定期が延び延びになってしまっている。前回のリハビリ登山でまあまあの感触だったので、どうにか定期に行ける気になる。で、行き先は、福寿草が咲き出したという情報を聞き、だんだんと行きたくなってきた藤原岳。ヒハビリにしてはちょっときついが、行きたい気持ちには勝てない。今回で4年連続になる。「藤原ってまさか・・聖宝寺道!?イヤャー!絶対イヤ!」(”;) 何でイヤなのかよく分からないが、チーさんは聖宝寺道が大嫌いだという。私の憶測によると、きっと以前に聖宝寺で厳しい尼の修業をしたとか、或いは、初恋の人の姓が藤原らしいので、名がもしかして聖宝君とかで、思いっきり・・フラれたとか!?(^^ゞ\(`o'")  結局最後は覚悟を決めてくれたようである。聖宝寺道のピストン。
素晴らしい青空が広がり、最高の山日和。2連荘とは私にしたらかなり珍しい。しかし、青空とは裏腹に、チーさんはどうも不貞腐れ気味。歩き出してすぐ福寿草と節分草を見つけ・・「もう帰ろうか!?」(^_^;)

気にせずにどんどん行きましょう(笑) 今日はさすがに登山者も多く、皆の表情もこの好天で明るい。腰の状態もまあまあである。ミヤマカタバミの花も咲き始めている。
雪は一週間前に比べ、かなり融けたようである。三、四、五合目と、雪は全くない。左斜面に黄色い輝きを見つける。福寿草だ。この暖かかった一週間で、一気に咲き出したようだ。
目当ての一つの六合目の手前右の斜面や岩場には、予想通り福寿草がぽつぽつと咲き始めていた。福寿草は、名のように福をもらえるような・・元気が出るような花で好きだ。感動しながら長い撮影タイム。(^^ゞ
30分ぐらい熱心に撮っていただろうか。ふと気が付くと、すぐ上にいたチーさんがいない。周囲を探しながら、「チー!尼ー!骨ー!」とか呼んでみるが・・無反応。私の住む地域では、すぐに「北○鮮に拉致」という言葉が思い浮んでしまう。しかし、深く考えれば考えるほど・・そんなのは絶対ありえないはず。すぐに返品しなければならないモノに手を出すほど向こうもバカではない。(^^ゞ

待っているのかと思い、探しながらゆっくり上へ歩いて行く。下にはいないような気がした。六合目の道標のとこにもいない。ここからだんだん雪が現れてくる。せめて八合目にはいるはずと思っていたが・・やはりいない。これは困った。どうしようかと悩んでいたところに、携帯にメールが入ってきた。九合目にいると。。安心してすぐに返信して向う。雪はあるものの夏道に沿ってトレースは付けられている。硬くも軟らかくもなく歩きやすい。九合目で待っているかと思っていたが、まだまだ私は甘かったのに気付かされる。九合目の岩の付近も雪が溶け出し、福寿草の蕾がちらちらと見える。

さらに上に向うが、歩いているうちに、だんだんと怒りが込み上げてくる。普通はポイントで待つやろうがぁ!と呟きながら。。素晴らしい景色を見る気にもなれない。
会ったら怒鳴り散らしてやるつもりだったが、顔を見たら泣き出しそうだったので・・ぐっと堪える。小言を言うが、相手は賺さずゴマタマゴを出してきてゴマかす。美味い!(^^ゞ 私に置いていかれたと思い、必死で登ったと言う。返信した携帯も見ていない。しかし、今まで私は一度もそんな事はした事はないし、するわけがない。なぜそう思ったのかが不思議である。

小屋付近では多くの人達が休んでいる。それにしても青空が眩しい。
あまりにも天気がいいので、ザックをデポして先に展望丘へ行く事にする。小屋から下り始めた時、向こうから見覚えのある方が歩いて来る。何と!あのwolfgangさんだ。約3年ぶりの再会になろうか。お元気そうだ。最近HPを休止されたので、どうしたのかと思っていたところである。話を聞くと、引越しをしてネットが繋がらない状態と聞いて安心する。またどこかでお会いできるのを楽しみにしてお別れする。
素晴らしい景色に何度も振り返りながら、頂上を目指す。雪質はここもちょうど良い。
山頂からの展望は、予想通り素晴らしかった。御嶽、南、中央アルプス、白山・・言う事は何もない。周りの人達も感激している。
竜ヶ岳や御在所方面
天狗堂や日本コバ方面
天狗岩 御池岳方面
伊吹山方面
南アルプスだと思うが苦しい(^^ゞ
小屋に戻って食事にする。遅い時間なので空いている。今回重荷は腰に悪いというので、チーさんに全てお任せである。御馳走様!(^^ゞ
上りは良くても、下りの雪道にチーさんは悪戦苦闘。踵を打ち込めと言っても、体重の軽いチーさんには難しいみたいで17回は転んだらしい。口も滑るが身体もよく滑る。けっしてさっきの復讐ではない。(^^ゞ 後から思えば、アイゼンを付けさすべきだったと反省。しかし、トレースを潰すような尻セードだけは絶対やめてほしいものだ。後の者が危険でいい迷惑だ。やるならトレース以外のとこで、どこまででも崖下まででもご自由に!(笑)

時間は遅くなったが、神社の周辺を散策して節分草の群落を見つける。
目当ての花が見られて大満足。
今日はいろいろあったが、嫌いな聖宝寺道に付き合ってくれて感謝である。


<休憩を含む行程時間>
聖宝寺登山口(9時30分) → 五合目(10時33分) → 八合目(11時44分) → 藤原山荘(12時31分)
→ 展望丘(13時14分) → 藤原山荘(13時46分〜14時30分) → 六合目(15時25分) → 聖宝寺登山口(16時10分)

<所在地>
三重県いなべ市  MAP







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