藤原岳(1140M) 3月20日(月) 晴のち曇  単独
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藤原岳からフクジュソウの便りが聞かれるようになり、今年は去年のリベンジを果たそうとチャンスを伺っていた。思い起こせば去年、wolfさんの企画登山が悪天候のため中止になったにも拘らずおーちゃんと出かけたが、宝石のような花達は全て雪の下に逃げ隠れていた(笑) その代わり偶然にも左近さんにお会いする事ができ、ヨレヨレ会の三太夫さんと姫様との出会いもあった。そうした藤原岳物語?を胸に、今回は快晴の予報に独り淋しく挑んだ。
朝7時前に鳴谷神社鳥居の手前の駐車場に着く。まだ私だけのようだ。空は青空が広がり期待に胸が躍る。準備をして神社の中を通り、約200段の階段を上って聖宝寺へと出る。境内の片隅にフクジュソウが植えられていて・・ちとニンマリする。(^^ゞ 寺の裏の林道から登山道へと入る。今回は花が大目的なので、この聖宝寺道をピストンする事にした。
常緑の林の中、ジクザグに付けられた急坂の道を登って行く。二合目辺りから薄っすらと雪が現れる。前日の寒波で降った雪だろう。ちょっとイヤな予感がしたのも事実である。六合目の手前で右の石灰岩地帯に入って覗いて見ると・・ありました!黄色いフクジュソウが! 岩々の周りにかなりの数がある。しかし、残念ながらまだ早いせいかほとんど蕾状態だ。帰りに期待する事にする。
七合目の谷筋は雪が多く残っており、ガチガチに凍っているので慎重に歩く。大貝戸道との分枝がある八合目に着く。周辺を散策してみるが花は見つけられなかった。前日降った雪が全て悪い(笑) ここから冬道を直登する。アイゼンを付けた方が登りやすいのだが、面倒臭いのでそのまま登る。(^^ゞ 上の方から強風が吹いているような音が聞こえてくる。早朝よりも雲がだんだん増えてきたようだ。・・またか!?(^_^;)
九合目手前左の雪が融けている日当たりのいい岩地帯にもフクジュソウが咲いていた。花もかなり開いている。写真を撮っていると、御夫婦と家族連れの方が登って来られた。今の段階ではここが一番の見所だろう。小屋まで最後の急登。雪が増えて10cmぐらい沈み混む。子供達はズックだが元気だ。若いって素晴らしい!(苦笑)
フクジュソウ
フクジュソウ
左に展望丘が現れ、藤原山荘に着く。風が強くて寒い。小屋の周りだけ雪が融けている。今回は展望丘には行かずに天狗岩へ行く事にする。この雪では当然花は期待できないが。。(^_^;)
フクジュソウもこの雪と寒さで凍っているようだ。林の中は新雪も深い。先に行かれた御夫婦の方が、トレースを付けてくれたので助かる。(^^ゞ
天狗岩近辺も10cm程度の新雪が積っている。雲が多くなっているが、銚子岳〜御在所などの山並がよく見える。北側には目の前に大きく御池岳が横たわっている。残念ながら、霊仙や伊吹山は霞んでしまっている。展望を楽しみ、小屋まで戻って食事をする事にした。
銚子岳〜御在所など
御池
霊仙や伊吹山など
小屋に戻ると10人ぐらいの人が食事をしていた。ほとんど単独の人のようだったが、そこへまた10人ぐらいのパーティが入ってきた。多くの食材や鍋などを出してきて宴会の始まりのようだ。テーブルの上にいろいろな物を並べ、大きな声ではしゃいでいるパーティに隣の単独の人がキレかかる(笑) 私もパーティだったら同じようなものだな!と思いながら見ていたが、豪華な料理を誉めれば分け前が回ってくる可能性が大なので、その辺の判断はかなり微妙である。(^^ゞ どんどん人が登ってくるようなので、早めに食事をきりあげて下山する。八合目手前までの急坂は、トレースが踏み固められてツルツルになっている。アイゼンを付けるべきだったが、これも試練と思い慎重に下る(単に面倒臭かっただけ(^^ゞ) 六合目の花畑に戻ると、朝閉じていた花が大きく開いている。ほんとに宝石のような輝きだ。よく見るとセツブンソウもある。何人かの人が写真を熱心に撮っている。私もここで寝そべりながらかなりの時間を費やした。
フクジュソウ
フクジュソウ
セツブンソウ
朝薄っすらと積っていた雪も、すでに融けていて道はドロドロ状態だ。(^_^;) 転ばないように気を付けながら、2時前に駐車場に戻った。今回、去年のリベンジを果たす事ができて大満足だった。ただ、もう少し予報通り天気が良ければ言う事はなかったのだが・・ ま、これも贅沢というものかもしれない。。f(^-^;
<休憩、撮影を含む行程時間>
鳴谷神社(7時00分) → 三合目(7時40分) → 六合目(8時35分) → 八合目(9時05分) → 山荘(10時15分)
→ 天狗岩(10時50分) → 山荘(11時30分) → 六合目(12時35分) → 鳴谷神社(13時55分)

<所在地>
三重県いなべ市藤原町  
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