藤原岳(1140M) 3月13日(日) 曇時々雪  大葭原さん 左近さん
今日は悪天候の予報ため、wolfさんの藤原岳の企画登山が中止になった。昨日、そんな事をおーちゃんに連絡していると・・どこでもいいから行く気満々の御様子である。でも、天気予報はどこを見ても荒れ模様!諦め気分でどこへ行くかはお任せしていたら?・・やはり藤原岳へ行くとの事である。「えぇぇー!」っと一瞬思ったが、この際どこへ行っても一緒だろう。「心中するつもりで付いて行きます!」と返事をする(笑)

朝起きてみると、雪が降っていて積雪がある。暗い気分のまま、反対の方角の待ち合わせ場所の今庄役場へ迎えに行く。信じられない話であるが、おーちゃんは今庄までしか運転をした事がないらしい。この事を突っ込むと、「姫だから・・」とか「箱入り娘だから・・」という展開になるのが分かっているので・・止めておく(笑) 今庄から高速で関ヶ原へ向う。滋賀県に入っても雪が散らつく最悪の天気。「ピーカンで、フクジュソウがバンバン咲いていたらwolfさんに何て言おうか?」「その時は、やっぱり最悪で行かない方が良かった!と言うしかないやろな」「・・・・・」空しい会話に後が続かない。関ヶ原に近付いても天気は全く変わらない。積雪も同じぐらいある。おまけに除雪車が前を走っているのでノロノロ運転。こうなりゃほんとにヤケクソだ!ふとおーちゃんが、「左近さんは今日はどこへ行ってるんやろ?」と電話をかける。「醒ヶ井の辺りだって!」「醒ヶ井ったらこの近くやん、どこの山へ行くって?」「・・・なんかよう分からんかった。。」(^_^;) 天気はいっこうに変わらず登山口近くへ来ると、何人もの登山者が準備をしている。これを見てちと気分が晴れる(笑) 農協前の駐車場に車を止めて準備をしていると、左近さんから電話がかかる。「あのさぁ、左近さんが鳥居のとこで待ってるって!」「えぇぇぇー!左近さんもここにいるの!?」ビックリ仰天である。しかし、左近さんと一緒なら鬼に金棒!これでどんな天気でも楽しい山行になる事は間違いはないと嬉しくなってくる。行く前におーちゃんが、「なんか藤原に拘りたい気分!」というのはこの事だったかもしれない。 
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待ちくたびれたのか左近さんがやって来る。去年の雨乞岳以来で、こんな天気でも相変わらずのハイテンション♪ 挨拶を交わすと同時に機関銃のように言葉が飛び出てくる(笑) イヤな階段を登って聖宝寺の裏の林道に出る。きちんと登山届けを出す左近さん、さすがに山の会の方だ。9時30分
薄っすらと積雪した登山道を登る。雪は止んで空が明るくなってきた。でも、この積雪ではフクジュソウは望めないだろう。ここではっきり諦めました。。
5合目辺り、左近さんが「この辺にフクジュソウがありまっせ!」と雪をかき出す。おーちゃんもつられて・・・でも、この姿は山菜採りの姿とダブってしまった(笑) 一生懸命探してくれたが残念ながら花を見つける事はできなかった。でももうこの気持ちだけで十分である。ありがたい。
8合目、大貝戸道との合流地点で多くの人が休んでいる。左の写真!クチバシを付けて鳥のようなおーちゃんであるが、酉年だからといって鳥の真似をしているわけではない。自作の必殺紫外線予防グッズである。帽子のツバの部分を改造して作った涙ぐましい傑作だ。周りの登山者も感心して見ていたが・・そこまでやる!?と感じた人も多くいたと思う(笑) おーちゃんが急坂をどんどん登っていく。絶好調のようだ。私と左近さんは付いていくのが精一杯。左近さんが、「若いってええなぁ!」と・・ポツリ。「えっ!?」と・・一瞬耳を疑ってしまった私。。(笑) 雪は少し深くなるが、硬くもなく軟らかくもないほどよい雪質でアイゼンも必要ない。
小屋に近付くにつれて展望が開けてくる。西側は暗くて全然ダメだが、東側は明るく陽が射している。これだけ見れれば今日は上出来!おーちゃんの格好!悪いけど、見れば見るほど笑えてしまってたまりません。。(^^ゞ  

これを書いてる時点でも笑ってます(笑)
12時に藤原山荘に到着。ちょうど昼時とあって小屋は満杯。小規模ながらも樹氷がキレイだ。ここで左近さんにザックを預けて、私とおーちゃんとで先に展望丘をピストンする。
一旦少し下って霧氷の中を歩く。雪はよりいっそう深くなり、トレースを外すと膝あたりまでごぼる。トレースがいくつもあり、斜面を人が登っているのがよく見える。山頂間近の急登は、疲れた足には少し堪える。
山頂近くから雪が降ってくる。展望は全くナシ!花もスマイルもナシ!(笑) それでも人が代わる代わる登ってくる。写真だけ撮ってもらってすぐ山荘に戻る。
少し時間をずらしたのでどうやら山荘に入る事ができた。左近さんから知人の「ヨレヨレ山歩会名古屋」の青山さんと森さんを紹介される。よく鈴鹿で会われるそうだ。青山さんはとてもユニークな方で、大きな声とオーバーアクションで周りの注目を受ける(笑) それと対象的な森さんは、物静かで大人しい方だ。古くからお互いを知りつくした山友という感じで、青山さんの言動や行動にはほとんど反応しなかった(笑) 味噌煮込みうどんや鍋物をいただいて満腹!おーちゃんは、ザックの中からポケットウィスキー!コンロは持ってこなくても・・アルコールだけは絶対忘れない!酒を自制しているという左近だったが、おーちゃんの強引な勧めにもろくも簡単に崩れた(笑) 酔いも手伝って・・左近さんと青山さんはハイテンションになってくる。そして周りは・・だんだん引いてくる(笑) おーちゃんは、「松坂慶子似の美人だ!」と言われて・・夢心地♪(笑) 散々騒いで気が付いたら・・周りは誰もいなかった(爆)
下山する頃には明るくなって青空が見えてきた。雲の容が面白い。山荘の裏に上って霧氷と展望を楽しむ。雪がなかったらこの辺りもフクジュソウが・・・  (かなりしつこい!?(^^ゞ)
アイゼンを装着して下る。青山さんは陽気に尻セードするが・・メチャクチャ!まだかなり酔っているようだ(笑)

8合目からは緩やかな大貝戸道を下る。途中から少しぬかるんでいるが、今日はまだマシな方だという。添木をした手を吊っている女性と、そのお連れらしき男性と会う。何でも今滑って転んで手首を骨折したらしい。痛々しい姿だ。整備されてる道なのでゆっくり下りれば問題ないだろう。やはり油断は禁物だな。

3時半に下山終了!また天気が悪化して吹雪になってきた。駐車場まで戻ってみなさんとお別れした。
今日は最初から諦めていた藤原岳だったが、偶然にも左近さんに会え、また青山さんや森さんとも知り合えて楽しい山行になった。フクジュソウは残念だったが霧氷に出会う事ができた。藤原岳に強制連行してくれたおーちゃんにも・・ちと感謝♪

帰りの雪の高速!大人しくなったおーちゃんを見ると顔が引きつっている。大して飛ばしてもいないのにかなり怖いらしい。やっと○の弱点を知って得をした気分だった。。(笑)  お疲れさんでした。
<休憩を含む行程時間>
聖宝寺登山口(9時30分) → 6合目(10時45分) → 8合目(11時15分) → 山荘(12時)
→ 展望丘(12時30分) → 山荘(12時50分〜2時) → 8合目(2時20分) → 大貝戸道登山口(3時30分)

<所在地>
鈴鹿山地(三重県いなべ市)