富士写ヶ岳(941.9M) 5月2日(金) 晴  単独

毎年このGWの時期になると、シャクナゲのあの大輪の豪華な花が気になる。去年は都合が悪くて見に行けなかった。このGWの天気予報は珍しく、連日晴一色である。私の近くにもシャクナゲの咲く山があるが、せっかくの天気なので、少し遠出して石川県の富士写ヶ岳へ行く事にした。この時期には登山者が多い人気の山である。

早めに朝5時に敦賀を出る。単独だが、天気がいいのでウキウキ気分で下道を走る。坂井市丸岡町からR364で山中温泉方面へ向う。県境の大内峠(山中温泉トンネル)を越えるが、気分はすっかり天城越えの石川さゆりの気分である。ややこしいが、つまり・・石川県に入るわけである。(^^ゞ 登山道は3コースあるが、福井側に一番近い大内コースにする。すぐ右の旧道に入り、少し行くと右手に駐車場があり、その先にはトイレ付きの駐車場もある。7時過ぎに着くが、まだ誰も登っていないようだ。
楽に午前中に下りれるので、昼食は持たずに必要最低限の荷物をザックに入れて出発。ビールはしっかり持っていくが。。(^^ゞ 最近熊鈴を忘れる傾向があるので、今回それもしっかり付けていく。後から聞いた話によると、この山はクマが多いらしい。

前の林道に入り、少し行くと左手に登山口の標識があり、山頂まで2時間と書いてある。登り始めからすぐに急坂が続く。最初涼しくて気分が良かったのだが、すぐに暑くなってくる。青々とした新緑、登山道脇にはスミレ類やチゴユリ、イカリソウ、ミヤマシキミなどが咲き誇り、キツイ登りを癒してくれる。僅かだが、ハルリンドウやトリガタハンショウヅルなども咲いている。ほんとに花の数は凄い。
ミツバツツジ(雄しべが10本あるので普通のミツバツツジではないが)とヤブツバキ(ユキバタツバキ?)も、これまた道沿いにかなりの数が咲いている。キョロキョロと忙しいのだが・・楽しい。1時間程登って一服。賞味期限がかなり過ぎた冷えた桃のゼリーが美味い。忘れていたのをやっと片付ける事ができた。(^^ゞ とても静かで、小鳥の囀りだけが林内に木霊する。
暖急を繰り返し、上部がだいぶ開けてくると、前方にピンクの目当てのシャクナゲの花が咲いている。情報で咲いているのは分かっていたのだが、実際こうして初めて見つけると嬉しいものである。緑の中に映える見事な大輪の花。理由はよく分からないのだが、山にはこの花は似合わないんじゃないかとふと思ってしまう。美し過ぎ、派手でまるで作られたような・・?蕾がまだ沢山あるので、もう暫く楽しめるだろう。
余所見ばかりして歩くと、道に伸びる根っ子に躓いてしまう。(^_^;) 花数はけっして多いとは言えず・・普通だと思う。かなり疲れ切ってはいるが、タムシバもまだかなり咲いている。前方に山頂付近が見えてくる。
急坂から振り返ると、シャクナゲが咲いていた尾根や遠く霞んで坂井平野、加賀平野など。また火燈山や、丈競山の小屋などが確認できる。写真では分かりにくいが、最高の気分だ。
山頂手前の斜面に、終わりかけのイワウチワ(トクワカソウ)の群落があって楽しませてくれた。9時過ぎにまだ誰もいない山頂に着く。キンキマメザクラのピンクの花がまだ満開。同定板に上らせてもらい、ゆっくりと景色を眺める。霞んではいるが、白山がどうにか確認できる。加賀平野の向うには日本海も確認できる。岩に腰を掛け、冷えたビールを飲む。たまりません。(^^ゞ ちなみに私は晩酌はやらないし、アルコール類はあまり好きではない。しかし、山頂で飲むビールだけは最高だと思う。あっ、隣に若いおねーちゃんがいてくれるのも嫌いではない。(^^ゞ 微かに熊鈴の音が聞こえてきたので、下りる事にする。
白山など
加賀平野・日本海
景色やシャクナゲを見ながら、ゆっくり下りる。次々と登山者に擦れ違うが、15人ぐらいと思っていたより少なかった。 また機会があったら、火燈山まで縦走したいものである(藪漕ぎはあまり気が進まないが)
チゴユリ トリガタハンショウヅル ミヤマキシミ
イワウチワ(トクワカソウ) ムシカリ シロバナニシキゴロモ
ハルリンドウ イカリソウ ショウジョウバカマ
 <休憩を含む行程時間>
 登山口(7時18分) → 山頂(9時05分〜9時48分) → 登山口(10時55分)
 
 <所在地>
 石川県加賀市
  MAP  GPS軌跡






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