烏帽子岳狗留尊山(865.1M〜772M) 平成21年9月18日 曇時々晴  kayoさん
今日は久しぶりにkayoさんとの山行で、6月初めの貝月山以来となる。夏はやはり鰻が忙しい(微笑) 今回は私の都合で早立ちができないので、kayoさんのお膝元の鈴鹿北部の烏帽子岳と、狗留尊山の2山を案内してもらう事になった。私は両方ともまだ未踏であるが、狗留尊山(くるそんやま)とは面白い山名である。しかし地図を見てみると、この近くにはダイラ、ソノド、コザト、ボンテン、ヨコネなど・・不思議に変った名の山が多い。

コースは幾つかあるが、今日は新細野コースから烏帽子岳〜狗留尊山と歩き、立田小学校へ下りるコースをお願いした。この時期はまだヒルが心配なので、このコースが一番安全なような気がした。細野からのコースは昨年整備されたらしい。細野は岐阜県大垣市上石津町で、下山口は三重県いなべ市古田になる。この上石津町は、kayoさんの出身地。庄屋の娘と本人は言っているが、ま、そういう事にしておいても別に差し障りはないだろう
(微笑)

9時に某所で待ち合わせ。久しぶりにお顔を拝見したが、前より艶があるように感じた。たぶん気のせいか、或いは○眼が進んだのだろうか?(苦笑) 立田小学校横の消防センターの空地にkayoさんの車を停め、私の車で細野の登山口へ向う。kayoさんの案内で細かい道を進むが、所々に立派な登山口の標識が立っている。道中からは目の前に烏帽子岳がよく見える。標高が低いので大きくは感じないが、「烏帽子」という名にピッタリの山容である。

まだ造り立てのような駐車場に着く。綺麗なトイレや、東屋もあり立派だ。他に車はなし。空は薄雲が広がっているが、展望にはそんなに影響はなさそうだ。ゆっくりと準備をして出発する。

標識からすぐ山道に入るのかと思ったら、神社があったり貯水池の横を通ったりと軽く予想を裏切られる。山道は深く掘られてしっかりしている。おそらく古道の一部を利用しているのだろう。

雑木林の中、前方に烏帽子岳が見える。
(kayoさんに確認するが、そういう事にしておいて欲しいらしい・

道中には第1〜第4まで「見晴らし台」が造られていて、養老山や多度山方面がよく見える。写真では分り辛いが、肉眼ではよく見えた。養老山の手前の少し低い山の斜面がかなり削られているのがよく目立つ。何があるのか?kayoさんに聞くが、あそこは三重県になるので知らないらしい。う〜ん、さすが実に分りやすい回答だ。(^_^;)

気温がどんどん上り、風が全くない!道は適度な高さの階段で整備されているが、急登が続き汗が流れ落ちる。暑がりの私だけかと思ったが、kayoさんもしきりに汗を拭っている。kayoさんは連荘の山なので、尚更なのかもしれない。「足腰ばかり鍛えて・・○は?」
(これはあくまでも本人談・笑

道には道標が多く・・木の名も丁寧に付けれている。しかし、ちらちらと横目で見るだけで、汗を流しながら無言の登り。。

見晴らし台は全部景色を確認して上ったが、最後の第4見晴らし台で何と!全然期待していなかったアケボノソウが咲いているのを見つける。「美しいものにはさすが目が早い!」とkayoさんは言うが、これにはちと複雑な心境である
(^^ゞ 岐阜や滋賀の人には珍しくない花だと思うが、福井ではなかなか見られない花だ。と言うか、私は福井県内では今まで見た事がない。kayoさんは、娘さんから借りてきたという立派なカメラで写真を撮る。しかし、何枚もしつくこく撮る私にkayoさんは呆れ顔!ヒマそうなので一緒に撮ると、「どうせアケボノソウとバ○モノソウなんて書くんやろー!」なんて・・怖い想像力!(^_^;)  (両上の写真にマウス!)

さらに無言の急登が続く。途中で大岩コースと展望岩コースとの分岐があり、迷わずに展望岩コースへと進む。上る尾根を変えるように斜面をトラバースしていくように付けられた道は、ひょっこりと大変展望の良い岩の上に導いてくれた。霞んではいるが、伊吹山や霊仙山など北側が一望である。眼下には石津町の街並が広がっている。kayoさんの目には、上から見る故郷はどう映っているのだろうか?○眼は関係ないはず!(笑) (両上の写真にマウス!)

岩から山頂まで、あと高度差約100M。相変らずの急登が続き、大岩コースからの道と合流して烏帽子岳山頂に着く。軽い山だと思い込んでいたせいか、厳しく感じた。山頂は、小ぢんまりしていて真ん中に三角点がある。残念ながら木立に囲まれ、展望はあまり良くない。三国岳や御池が少し見える程度。汗を拭いながら少し休憩。

休憩を終えて狗留尊山に向うが、kayoさんが私の思っていた方向と違う三国岳方面へ進む。私は思わず呼び止めてしまったが、間違っていたのは私の方だった。
(^^ゞ 私はこれまで烏帽子岳は、三国岳〜狗留尊山間の稜線上にあると思い込んでいた。しかし地図をよく見ると、山頂は稜線から僅か離れている事に気が付く。「私を信じておらんやろ!また迷走劇の始まりやと思ったやろ!」kayoさんは口には出さなかったが、明らかにそういう眼差しで私を見ていた。失礼!f(^-^;

すぐピークになっているような分岐に着く。ここから4本の道が発しているが、どの道にも道標が全く付けられていない。初めて来る者だと迷う可能性がありそうだ。そういえば、あるレポに烏帽子岳山頂には三角点がなかった!と書かれていたのを思い出した。その時は不思議に思ったが、おそらくその人はここを山頂だと思い込んだのだろう。謎が解けてすっきりした気分だ
(笑) しかし、本当にここには道標が必要だと思う。ま、何れkayoさんが付けてくれるだろう。「割り箸が倒れた方へ!」なんてちょっと・・(苦笑)

分岐から狗留尊山までは、アップダウンが少なくすこぶる快適な道である。道中には西側が開けている箇所もあり、御池や双耳峰に見えなくもない三国岳などがよく見える。反射板のある狗留尊山が、だんだん近付いてくる。

話をしているうちに、あっさりと山頂に到着。枝に山頂標示の板がぶら下がっているだけで、三角点はないそうだ。山頂は南西に細長く開けていて、端には立派な反射板がある。この付近からの展望は良い。霞んでいるが、御池から藤原岳への山並が見える。ただ標高が少し低いので、鈴鹿一望というわけにはいかない。眼下には、いなべ市方面の街並がよく見える。ええとこでんなぁ。そういえば、今日は他の登山者とは会っていない。私を除いては、とても静かな山だ。(^^ゞ (両上の写真にマウス!)

景色が見える場所で昼食。kayoさんから「熊本もっこすラーメン」を頂く。「もっこす」なんて一文字違うと困るが、
熊本の方言で、頑固とか意地っ張りというような意味があるらしい。食べてみると、やはり頑固なトンコツスープである。昔好きでよく通った天下一品のラーメンのスープに似ている。棒ラーメンの一種だが、敦賀には残念がら売っていなかった。今度買い溜めしておいてもらおうかな?(笑) 同じ麺類でも、ラーメンとヤキソバは別物なので・・これでいい。(^^ゞ

昼食を終えて下山。すぐに長楽寺(篠立)への分岐を過ぎると、道はとんでもない激下りになる。僅かなテープを頼りに下るが、これはお世辞にも道とはいえないと思う。片っ端から手の届く枝や木を掴みながら、尾根を忠実に下って行く。道標も全然ない。途中で藪っぽいとこで突き当たり、テープを見失ってしまう。「以前、私も迷走して一つ向こうの尾根を下ったんやな。だから全然分らへん!」なんて今さら言ってもらっても、今日は安心してkayoさんに任せてあるんやし。。(^_^;) 「GPSがあるやんか!」と言うが、ポイントを打ち込んでいないし、地図も持ってきてないから全くの無用物なの。(^^ゞ ふと、左下の方に黒いテープを見つける。下ってみるが、どうも違うようだ。とにかく斜面をトラバースして、尾根上に出ようと進む。尾根上に出ると、あっさり見つかる。まあ、そんなもんだろう(苦笑)

汗をたっぷり掻きながら、沢に下りて古田林道に出る。辺りを見渡すが、道標なんか全然見当たらない。これは初めてだと難しいだろう。下って行く林道にはテープや道標がある。清水神明社の横から立田小学校に出た。

また鈴鹿の未踏の山を歩く事ができて満足。思いがけないアケノボソウが見れ、プチ迷走もそれはそれで面白かった(苦笑) ヒルも大丈夫だったし、案内してくれたkayoさんには感謝♪
 <休憩を含む行程時間>
 細野登山口(9時35分) → 第2見晴らし台(10時15分) → 第4見晴らし台(10時45分) → 展望岩コース
 → 烏帽子岳山頂(11時20分〜11時40分) → 狗留尊山(12時10分〜13時25分) → 古田林道(14時10分)
 
 <所在地>
 岐阜県大垣市上石津町  MAP  GPS





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