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堂満岳(1057M) 10月21日(金) 晴  チーさん
イン谷口へ向う途中から見る堂満岳
今日はチーさんとの定期山行の日である。今回も、お互い一番アクセスのいい比良山系の堂満岳。「比良の暮雪」「比良のシャクナゲ」で有名な山だ。朝5時半過ぎに敦賀を出るが、星空で天気は上々のようで気分が高まる。ところが滋賀へ入ると比良や鈴鹿の山々にガスがかかっていて心配したが、待ち合せ場所の蓬莱駅に着く頃にはすっかり晴れて青空一色になってきた。登山口のあるイン谷口へ向うには志賀駅が一番近いのだが、間違えるといけないので前回と同じ蓬莱駅にした。どっちにしても大した距離ではない。7時過ぎの電車で来たチーさんを乗せ、一路イン谷口へと向う。途中から見る堂満岳の青空に生える山容が美しい。
コースは、イン谷口〜青ガレ〜金糞峠〜堂満岳〜東稜道〜ノタノホリ〜イン谷口の周回コースである。イン谷口の分枝点にある出合山荘に到着するが、他の車は一台も停まっていない。時間はたっぷりあって慌てる事がないが、散策やチーさんの機関銃のような話などでだいぶ遊んでしまった(笑) 気を引き締めて山荘の左側の道を正面谷へ向ってゆっくり歩く。左側にある掲示板らしきものに「堂満岳への途中に蜂の巣があるので気を付けて下さい」と書いてある。もうちょっと詳しく書いてくれないとどの辺だかさっぱり分からない。この辺は今年は蜂が多いらしい。いざとなったらチーさんを生贄に・・(笑)
隠れ滝への分枝
隠れ滝
キャンプ場辺りまでは舗装された道を歩くが、すぐに沢沿いの登山道へと入って行く。ダケ道との分枝の大山口を過ぎてしばらく行くと、木に小さな「隠れ滝」の道標がかかっている。沢を渡って2〜3分行くと、思っていたより落差のある滝があった。ちょっと回り込まないと見えないので・・「隠れ滝」か。。そのままである(笑) 滝に陽が当って小さな虹ができている。
シロヨメナ?
ナギタコウジュ
青ガレの取り付き 青ガレを登る
いくつもの堰堤を巻きながら越えて行く。林の中だが陽が背中から当ってけっこう暑い。左に青ガレの取り付きが見えてきたので、これからに備えて小休憩を取る。チーさんは、私のザックを担いでヨタヨタのバアチャンスタイルになって遊んでいる。元気な人だ(笑) 私が先頭を行く事に決めて、間を空けて青ガレを登りかけようとした瞬間、後の方から「イテェー!!!」という叫び声が!? 振り返ってみると・・チーさんがコケている。青ガレの途中でコケるならまだ分かるが、登る前にコケるとはなかなか芸が細かい(笑) 苔の生えた濡れた岩に足を乗せたらしい。「大丈夫かいな?ちょっとズボンの裾を捲って!」「いやん、恥かしいやん!」「そんな事を言う○かいな!」「(メ`ロ´)/」 見てみると、10cmぐらい擦り剥いて血が薄っすらと滲んでいる。打ったところも少し腫れてきている。恐る恐る触ってみると・・「やっぱり骨しかないな!」「(メ`ロ´)/」 骨には異常がないようで本人も大丈夫だと言うので、軟膏を擦り込んでこのまま続行する事にした。青ガレは急坂を最初少し石を越えて行くが、すぐに左側に避けるように道が付けられている。
災害?で崩壊した場所 古生層?の落ち着いた雰囲気の道
青ガレを登り切って崩壊した場所を越えて行くと、一転変わって古生層?のなかなか落ち着いた雰囲気の道になる。チーさんも元気に登っているようなので安心する。
金糞峠 金糞峠の右にある岩の上から
金糞峠から琵琶湖を望む
急登を終えて金糞峠に出る。ススキ越しに琵琶湖の景色が見える。チーさんの足のケガが気になるのでもう一度見せてもらう。血もほとんど出てないようなので安心する。念のために超大型絆創膏を貼っておく。「こんなん貼ったらお嫁に行けんやんかぁ!」「アホらし。。(--;)」 少し休んでいると、大汗をかいて男の人が登って来た。大阪から来た人で武奈ヶ岳へ行くと言う。少し雑談をしてお別れし、私達は左の堂満岳へと向う。
トウカエデの黄葉
緩やかな稜線を歩く。木によっては紅葉をし始めているものもあった。チーさんは、紅葉せずに枯れている木も多いのであまり状態はよくないと言う。分枝から東レ新道へと入って行く。リンドウの花が僅かに咲いている。
シャクナゲ一色! コヤマノ岳を望む
いよいよシャクナゲ一色になってくる。延々と続くので、花の時期なら見事なものだろう。途中から釈迦岳や、コヤマノ岳の美しい山容が見える。残念ながら、チーさんの好きな武奈ヶ岳は隠れて見えない。
稜線の途中から琵琶湖を望む
険しい北壁の傍を通過する。よう〜く見ていると、右の岩壁が顔に見えてくる。ハニワか?(笑) 張り紙の通り蜂には注意をしていたが大丈夫だった。蜂も相手を選ぶのか?(笑)
堂満岳の山頂はあまり広くない。東側が開かれていて琵琶湖方面の展望がいい。残念ながら鈴鹿は霞んでいて見えない。昼食の準備をしていると、3人のパーティの方々が登って来られて淋しい山頂は免れた(笑) トンボが多く飛んでい風情が漂う。チーさんを枯木(枯枝?)と思ってか(笑)・・帽子に次々と停まる。さすが人間の私には寄ってこない(爆) 面白いので、仁王立ちさせてトンボまみれの姿を撮らせてもらう。本人は、トンボ姫だとか言って大きな誤解をしている(笑) かなり長い時間を過して下山に取り掛かる。 
リンドウ
琵琶湖方面の展望が素晴らしい
「枯木に止まるトンボ達」爆
チーさんからの御馳走が並ぶ
堂満東稜道を下る。最初は急だがすぐに広葉樹が広がる気持ちの良い道になる。紅葉にはまだまだ早く、唯一シロヤシオの濃い紅葉に目が奪われた。ゆっくりと下る。
シロヤシオの紅葉
やがて水平道となり大きく溝状に削られた道を下ると、右側に突如として大きな池が現れる。「ノタノホリ」と呼ばれる比良山系最大の池。ひっそりと佇む静かな池だ。倒木をベンチ代わりにして、残りのフルーツなどの残飯整理に取り掛かる(笑) 池からしばらく下ると、道は別荘地のような住宅街に出る。150Mぐらいそのまま下って左側のフェンス沿いの細い道へと入る。ここは右側に小さな見難い道標があるだけなので、見落とすと泣かなければならない(笑) 橋を渡って「桜のコバ」と呼ばれる分枝から左に入り、200M程広い緩やかな道を上ると朝の出合小屋の前に架かる橋に出る。東稜道はけっこう長い道程であった。(^_^;)
チーさんとの2回目の定期山行も、アクシデントもあったが無事に終る事ができた。また、今回も素晴らしい天気に恵まれた。どっちのお陰なのかは・・?(笑) 2度あることは3度あると言う。次回もまた期待しよう。
<休憩を含む行程時間>
イン谷口(8時30分) → 大山口(8時55分) → 青ガレ(9時45分) → 金糞峠(10時35分)
→ 山頂(11時50分〜13時05分) → ノタノホリ(14時30分) → イン谷口(15時30分)

<所在地>
滋賀県滋賀郡志賀町  
MAP
チーさんのレポ