武奈ヶ岳(1214M) 平成22年6月3日(木) 晴のち雨  チーさん
今日は、久しぶりにチー殿との定期。二月以来だから、約三ヶ月ぐらい空いてしまった。その間「どうしたん?喧嘩でもしたんか?」とか・・チー殿の身内までも心配してくれたようだが、相手は泣く子も黙る・・天下の関西のオ○サン!(^^ゞ\(`o'")  そんな相手に喧嘩を売る度胸など私にはない。そんな無駄な時間があったら、ヘシコでも焼いていた方がマシである(笑) 冗談はさておいて、タイミングが少し合わなかっただけの話。

とはいえ、こちらに非が全くなかったという自信もないので、チー殿の御希望通りに神爾ノ滝
(しんじのたき)から武奈ヶ岳に登る事にした。コースは、イン谷口〜神爾谷〜北比良峠〜イブルキノコバ〜武奈ヶ岳〜ワサビ峠〜中峠〜金糞峠〜イン谷口にする。

比良は駅から近いのでありがたい。欲を言えば、鈴鹿ぐらいの広さがあったら最高なのだが。駅から山を見ると雲が少しかかっているが、これぐらいなら私にしたら上等。ただ、午後から雷雨に注意という予報が出ていた。まさか後にこれが現実になるとは、この時は思いもしなかった。一応、チー殿に雨具の用意を確認する。油断していると、チー殿は勝手に軽量にしてしまう危険性がある。軽量は自分自身だけにしてもらいたい(笑)

イン谷口の空地に車を停め、旧リフト乗り場の横の道を進んで行く。タニウツギがちらちらと咲いている。

沢沿いの道を進むと、やがて整備された遊歩道となる。神爾ノ滝とは六つある滝の総称で、一般的にはその中の最大の雄滝へ遊歩道を辿って見に行く事ができる。18Mの高さから流れ落ちてくる水が、前の岩に当たって跳ね返る様子はお見事と言うしかない(笑)

神爾谷を進んで行く。沢沿いの道なので、上の写真ぐらいの箇所は仕方がない。道はわりとしっかりしていて、比較的歩き易い方だと感じた。ただ、最後を除いてはだが。。しかし、今日は沢沿いを歩いているのに暑い。暑さと口蹄疫には滅法弱い私。処分されなかっただけマシだが。。(^^ゞ フタリシズカなどがひっそりと咲いている。

クライマックスが近付くと、ちょろちょろと流れる沢の中の直登となる。チー殿がおかしな格好をしていると思ったら、足上げをやっていた(笑) 久しぶりに見たので、体のどこかでも具合が悪いのかと思ってしまった。(^^ゞ

上が開けると、いよいよクライマックス。蟻地獄とも呼ばれる40Mぐらいのザレ場の急坂となる。足を前に出しても、ズルズルと滑って・・「何やってんの?」みたいな感じ。。
(笑) 鎖はあるのだが、埋ってしまっていて使い難い。「あ〜あ、また白坂やぁ〜!」と、呟き嘆くチー殿。途中でアカモノや、イワカガミなどが咲いていて癒される。(両上の写真にマウス!)

「白坂」というのはリトル比良にあるザレ場で、過去に苦い経験を持つ、らしい(笑)

喘ぎ喚きながら、どうにか登り切るとダケ道と合流。正面には釈迦岳などや、すぐ左には北比良峠が見える。ガスもすっかり上がって青空に!少し休憩するが虫が鬱陶しい。私には寄らず、チー殿に纏わり付くから物好きだ(笑) 北比良峠へ歩き出すと、サラサドウダンが咲いていて少し機嫌が直ったか?(笑)

広々とした北比良峠に着くと、目の前にはコヤマノ岳、その奥には武奈ヶ岳が見える。一人の登山者が休んでいた。八雲ヶ原へ向って歩き出すと、サラサドウダンがちらほらと咲いている。。そよ風が吹く木陰の道は快適そのもの。私もここで生き返った気分になる。
(^^ゞ 湿原を横目で見ながら殺風景な八雲ヶ原。中途半端と思える人工物。ムラサキサギゴゲが、気持ち悪いぐらいに群生していた。(両上の写真にマウス!)
八雲ヶ原から緩やかな道を進むとイブルキノコバ。道中、この付近には立派な芦生杉がある。大木と枯木の対比が面白い。(^^ゞ\(`o'")

イブルキノコバから沢沿いの緩やかな道を進むが、見事なぐらい花は全くない。時折、遠くから雷の音のようなものが聞こえてくる。

分岐に上がると、木立の間から武奈ヶ岳の山頂が見える。空がだいぶ曇り、雷の音が少し近付いてきたような気がするが、雨は降りそうな気配もないし大丈夫だろうと、お気楽な気分で山頂へ向う。(^^ゞ ウスギヨウラクが咲いている。(右上の写真にマウス!)

整備された急な階段状の道を上るに従って、広がる展望に何度も振り返る。そして、雷の音にも何度も驚く。。(^ ^;

武奈ヶ岳山頂に着くと、数名の登山者が休んでいた。まず、チー殿は肝心な地蔵さんに挨拶をしなければ!(笑) 展望は蛇谷ヶ峰や蓬莱山ぐらいまで見えるし・・ 三上山までは見えないが、まあ、こんなもんで上等だろう。(^^ゞ

雷の音が近付いてくる。ここは避けてくれるだろと思ったが、そんな甘いわけがない。ぱっとしない展望の写真を一通り写したところで、ポツポツと雨が!!! ヤッバァ〜! 私は慌てて雨具を着込み、チー殿は傘を差して・・即撤退!!! これはかなりマズイ状況だと思いながら、西南稜を駆け下りる。チー殿は、私との距離を開ける。この時のチー殿の心境は・・私のとこだけには落ちないでほしい!だったらしい。この薄情者!(^ ^; 

ワサビ峠に着いて一安心。
(^_^) 雨でぐじゅぐじゅの谷の道を、中峠へ向って下って行くと口ノ深谷。雨が小降りになったので、沢の木の下で昼食にした。今日は予感がしたわけではないが、簡単な弁当だったので良かった。

中峠への登り返しの道は、緩やかにうまく付けられている。しかし、まだ雨は止まない。

中峠からヨキトウゲ谷を下って行く。小さな滝などが数多くある美しい谷だ。紅葉の時期は、さぞ美しいに違いない。やがて奥ノ深谷と出合い、ユニーク?な木橋を渡る。ただ、誰も足を上げろ!とは言っていない(笑)

奥ノ深谷から少し登り返すと、何度も来ている金糞峠。しかし、まだ雨は止まない。しつこいなぁ〜苦笑)

金糞峠から正面谷を下る。岩がごろごろとした急坂だが、ペンキを目安に適当に下りればどうにかなる、だろう
(笑)

下部で、青ガレの入り口の橋に下り立つ。ここは以前、チー殿が滑って転んで血らしきものを流した場所である。これからも話のネタとして、ここを通る度に言ってあげられる自信がある。(^^ゞ\(`o'")

公園などを通り、イン谷口まで緩やかな道を下って行く。今さら遅いが、雨は止んでくれた。(^ ^; キリの花が満開で目立っていた。

蟻地獄、雷雨など・・波乱尽くめの山行だった。しかし終ってみれば、それはそれで面白かったと言える。ただこの先、何時までもこの事は言われ続ける覚悟は必要だが。。(^ ^; 感謝♪
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 <休憩を含む行程時間>
 イン谷口(7時35分) → 神爾ノ滝(雄滝) → ダケ道出合(9時45分) → 北比良峠(10時10分)
 → イブルキノコバ(10時45分) → コヤマノ岳分岐(11時15分) → 武奈ヶ岳(11時35分) → ワサビ峠
 → 中峠(13時00分) → 金糞峠(13時45分) → イン谷口(15時25分)
 
 <所在地>
 滋賀県大津市北比良
  MAP  GPS軌跡






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