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芦生の森(櫃倉谷) 7月12日(水) 曇  和たん ジオンさん
当初の予定では、みれさん和たんジオンさん達と白山へ登る予定をしていた。ところがみれさんがケガで脱落し、2〜3日前まで好天の予報だった天気がまたもや裏切り行為を働く気配を見せ始めた。前夜の予報できっぱり諦め、慌てて転進先を探す事になった。そこで和たんの提案で芦生の森が急浮上したわけである。shonさんが行かれた櫃倉谷(ヒツクラ)〜杉尾峠へ行きたいとの事!私は芦生の森へは初めて!以前から行きたい場所ではあったが、アクセスの悪さといくつものコースがあって、広大な場所をどう歩いていいのか分からないという不安もあり、単独では敬遠して場所でもある。(^^ゞ やっと行けると思い、喜んで快諾した。時間がなくて念入りに調べる事ができなかったが、「京都北山」の地図にもしっかり実線で書かれているコースなので安心していた。これが後からの失敗に繋がるとは知らずに。。(^_^;)

6時01分に敦賀インターで待ち合せと言う。この1分というはETCの関係らしい。時代遅れで貧乏な私には無縁の話である。(^_^;) マジで1分過ぎに来る正確さにもビックリする(笑) 和たん、ジオンさんにお会いするのは野坂岳に来られた時以来である(たった4ヶ月程前だが) この方達の独身のような行動力はもはやちまたでは有名である。美女、熟女2人に挟まれての山行!このか弱き男は緊張し、かなりビビリ気味であった。(^^ゞ ○垣人と敦賀人とのバトル!いや、味噌煎餅とヘシコの対決といったところであろう(笑) 敦賀から京都府美山町にある京大演習林事務所まで、小浜〜名田庄〜五波峠越えで2時間はらくにかかる。この2時間の車内の場をどう乗り切るかが最初の難関であったが、「私は無口よ!」と言い切るジオンさんのおかげで楽しい一時を過させていただいた(爆)  
すんなりと登山口に着く事ができた。日頃ナビに頼らない訓練の賜物であろう(ナビなんていい物はない!(^_^;)) 今日のコースは、沢を何度も渡渉するので最初から長靴スタイル!ジオンさんは昨日購入したというピンクの入った女性らしい長靴。私と和たんは田畑仕事で使っている長靴!(苦笑) ま、長靴には違いはあるが、急遽長靴隊結成の御目出度い?日になったのである(笑) 駐車場には私達だけの車しかなかったが、出発する頃に京都ナンバーの車が2台入って来た。京大演習林の門の横に鎖が掛けられた林道が入口である。工事でもやっているのか?工事車両が何台も鎖を外して中へ行く。ここから林道終点まで1時間少々の林道歩きが強いられる。入っていく車に「乗せてって!」と呟く・・和たん!(笑) 掛け忘れた鎖を気にして・・掛けてあげる律儀な姿!私達が通ってから掛けた方が効率がいいのだが。。(苦笑)
内杉谷川沿いに林道をテクテクと歩く。普段、長靴とは大の仲良しだが、歩くのは泥の中か雪の中に限られる。(^^ゞ 厚めの靴下を履いてきたが、ゴボゴボしてやはり歩き難い。それに暑くて蒸さりそうだ。(^_^;) しばらく歩くと側溝?の工事をしている。近々この林道も舗装されるのだろうか?舗装されたら歩く気がなくなってしまう。とは・・ジオンさんの声!(笑) 同感である。杉林の中で椎茸栽培も行われてるようだ。「なめこ組合」と書かれている。なめこ?と椎茸?・・深く考える必要はないのだが、この愛着の湧くような名前が素敵である。
分枝から左の櫃倉谷線へと入る。後から7〜8人のパーティが追い付いて来た。駐車場で見かけた車の人達のようだ。靴と長靴とでは到底勝ち目はない。平坦に近い林道なのだがとにかく長い。愚痴も言い飽きた頃にやっと終点に着いた。観察力旺盛な和たんもしっかり付いて来ている。花も少なく写す被写体が少なかったからだろうと・・誰かが呟いた(笑) 先程追い越していったパーティが休んでいる。この辺の斜面から取り付いて中ノツボ谷へ出たいと言うのだが、残念ながら私達に聞いても無駄である。(^^ゞ 沢登りのパーティで、中ノツボ谷の何とかの滝を登るとか?いよいよ長靴の力をお借りする道へと入る。川は浅く緩やかに流れている。忘れかけていた童心に戻り、ジャブジャブと川に入って対岸へと渡る。冷たい水が気持ち良い。左岸を歩く道がなくなると川を渡って右岸へ!これの永遠?の繰り返し。。
青々とした緑と静かな水の流れ、木漏れ日、光が織り成す芸術的空間とでも言っていいのだろうか?美しい空間である。こういう場所を歩いていると、日頃の些細な事などどうでもよくなってしまう。心が安らぐ。
はしゃぐ・・○の乙女達!(ゴメン(^^ゞ) 一応道らしいものはあるものの適当に歩き・・渡る。沢が狭くなったと思ったら、急に開けて異次元のような空間が広がっている。大きく蛇行する川沿い?には、ブナやミズナラ、トチノキなどの大木。「おぉー!」という声が自然に出てしまう。
美しい景色に何度も足を止め、カメラを向ける。いや、モデルさんも美しい。(^^ゞ 苔生した岩や石が多くなってくる。美しい鳥の囀りに混じって時折奇声が発せられる(笑) 石の上に乗るので土踏まずの辺りがだんだんと痛くなってくる。長靴の底が軟らかいのでもろに刺激を受けるからだ。岩が指先に当ったりするのも痛い。(^_^;)
奥に少し大きな滝があるため、道は左岸を大きく上る。これが唯一登山道らしい道と言えるだろう。滝の淵にはギボシが咲き乱れている。危ない箇所といえば、上の写真の部分だけだろう。左の斜面の苔生した岩の上を通過する場所と(ロープあり) 右の同じような岩の上を下る場所。ちなみに私は滑って尻餅を2度ついた。。f(^-^;
前記のような箇所を過ぎたと思ったら、またこのような癒しの空間が広がっている。変化があって面白い。「癒されるね!」と呟く乙女達だが・・日頃十分癒されてると思うのは私の錯覚だろうか?(笑)
だんだん沢が細く水量が少なくなってくる。そろそろ取り付き箇所かと思ったところ、最初から少し心配していた事が現実となった。今までに5万分の1の地図では確認できない枝沢が多くあった。標識があったのは、中ノツボ谷出合と坂谷出合だけ。坂谷出合までは間違いないが、それから上がどうも怪しかったのである。地図ではよく分からず、テープや踏み後を頼りに歩いて来た。ちょっと勘の所もあったのである。前方に細い沢が3本に分かれている。右の沢はどうも行けそうもないし、左の沢もすぐ滝がある。辺りの斜面を見渡しても踏み後が見つからない。実線で書かれてるぐらいだから、それなりの道はあるはずである。shonさんのレポにも苦労したとは書いてなかったし?真中の沢も怪しいが、取り合えず私が様子を見に入ったがやはりしばらくで滝にぶつかった。和たんも尾根を無理矢理?登りかけ、行けない事はないと言うが、時間も12時になるし、現地点が不明になりつつある段階で無理をする事はやめる事にした。何たってこの長靴だし。。(^_^;) もう1時間早ければ冒険?をしただろう。北の県境に向えば必ず道はあるし、それほど遠くもないはずだ。
撤退を決めたら急にお腹が空いてきた。(^^ゞ 癒しの空間まで戻って昼食にする。ジオンさんから振る舞われる品物の数々。山ヒモになりたい気持ちがよく分かる(笑) 対抗して久々にヘシコを焼く。このヘシコは何時から冷蔵庫に入っていたかが今も思い出せない。(^^ゞ ま、半分腐ってるような物だし。。(笑) 食中毒になったと聞いてないので大丈夫だったのだろう(爆) 和たんが私のコンビニで買った助六寿司を見て、中の具が岐阜とは違うと言い出す。高野豆腐なんか入っていないとか?(笑) 北陸版の助六寿司は豪華だとかいい加減な事は言わないが、和たんの観察力の鋭さには頭が下がる思いだった。。  
要領が分かった林道終点までは案外早かった。でも、長靴での下りは指先が痛いんだよね。(^_^;) 高低差のほとんどない林道歩きは同じぐらい時間がかかる。パオの家を通過!(行く時に勝手に命名!(^^ゞ) 足の裏は痛いし指先も痛い。初めはブツブツと文句を言ってが、やがて・・無口に!(苦笑) 半分ヤケクソで歩いて15時20分に駐車場に戻った。

今日は思いがけない転進で、芦生の森へ行く事ができて本当に良かった。杉尾峠までは行けなかったが、雰囲気は十分感じる事ができて大満足だった。よく調べてまた行きたいものである。和たんやジオンさん、御世話になりありがとさんでした。
オニノヤガラ
ツチアケビ
<休憩を含む行程時間>
林道口(8時20分) → 林道終点(9時30分) → 中ノツボ谷出合(10時10分) → 坂谷出合(10時50分)
→ 撤退(12時10分) → 昼食(12時40分〜13時20分) → 林道口(15時20分)

<所在地>
京都府南丹市美山町  MAP