荒谷山(516.4M) 平成21年11月10日 曇  単独
敦賀市街のすぐ東の山の上部に林道が走っていて、あそこからの街の展望はどんなんだろう?と・・前から気になっていた。北陸道の敦賀ICの真裏の山である。真剣には探しはしなかったが、林道の入口を人に聞いたりもした事があるがよく分からなかった。今年の春に本が発売され、ようやく山名も知る事ができた。超マイナーな山なので登山道というのはなく、林道と巡視路を利用して登る。

敦賀ICの下の井川の集落の一番東の道に新善光寺の看板があり、ここから入って高速のガードを潜り、右折して高速沿いに少し行く。すぐ左手に林道入口が見えるが、ここではなくその次の入口で立派な鉄製のゲートがある。

車は林道入口の分岐付近にどうにか停められる。すぐ後は高速道路なので、車が走る音で少々うるさい。

しっかりと鍵がかかったゲートの横から入って少し行くと、左手に一軒のログ風の家があって驚く。車もあって人も住んでいるようだ。怪しいアジト?と、まず最初に思う私は異常だろうか?
(^^ゞ しかし、雪が降ったらどうするのだろう?市も、とてもここまでは除雪に来ないだろう。

そんな事を私がいくら悩んでも仕方がないので、考えるのはやめにして先に進もう。(^^ゞ

やがてまたゲートがあり、その少し先から林道は地道になる。方々にマムシグサの赤い実と、ヨウシャヤマゴボウの房が目立つ。いたって林道が緩やかで歩きやすいが、所々草に覆われてしまっている。手軽なジャージを穿いてきたのが失敗。いろいろな種が引っ付いてきてしまう。引っ付いてほしいものには相手にされず、嫌なものには付かれる。・・まるで我が人生を象徴しているようである。ヒマなので、まあそんな事を考えながら歩いて行く。(^^ゞ

林道の最初の二股は右に鋭角に進むのは分っていたが、やがてまた二股が現れる。はて、どっちだ?仕方がないので小枝を上へ投げてみると、落ちて転がり・・枝先が左を指した。じゃ、左に決まり!考えても分らないものはどうしようもない。天に全てを任せよう!
(^^ゞ こんなんでいいんやろうか?と思いながら歩くが、所詮、広い林道である。間違えに気付いたら引き返せばいいだけである。いくらなんでも先が地獄に繋がっている事はあるまい。紅葉は始まっているが、植林が多いのであまりぱっとしない。棘がある独特の幹のカラスザンショウが多い。

左手に小さな沢を見ながら歩く。また右鋭角方向にも道が付いているが、道の広さから判断して無視して真っ直ぐ進む。まだアキギリやアキチョウジの花が咲いている。

高度が上ってくると道は尾根上になり、ススキやササが目立ってくる。左方向に山頂らしきものが近付いてきているので、道はこれで間違いないようである。 
(両上の写真にマウス!)

林道終点に着く。林道入口から1時間20分だ。先の草を進むと、すぐに立派な巡視路に出る。左へ少し進むと、下から見えていた鉄塔に着いた。野坂岳や岩籠山が見える。 (右上の写真にマウス!)

山頂付近を見ながら進むと、ブナなどの木が現れ雰囲気がとても良くなる。やっと山らしく・・(苦笑)

西側が大きく開け、敦賀市街北部、湾、西方ヶ岳や三内山、手筒山などがよく見える。この方角からは初めて見る光景だ。ここが一級ポイントみたいなので、ザックを下ろして小休憩。

さらに進んで山頂付近を見てみる。植林の中、ササを掻き分けて三角点を探してみるが、はっきりよく分からなかった。まあ、そんなものは別にどうでもよい。この巡視路は昔、谷口から池河内を結んだ西谷へ繋がっているようなので、またの機会に歩いてみたい。

敦賀市内には登れるまだ未踏の小さな山が10ぐらいあるので、これからぼちぼちと歩いていきたい。
 <休憩を含む行程時間>
 林道入口(9時52分) → 林道終点(11時08分) → 鉄塔(11時11分) → 山頂(11時30分) → 林道入口(13時00分)
 
 <所在地>
 福井県敦賀市  MAP  
GPS軌跡






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