赤坂山〜大谷山 平成24年5月29日(火) 晴のち雨  チーさん
確か去年、「赤坂山から大谷山間て、歩いた事ないねんな!」と、ボソっとダミ声で呟いたチー殿の呟きを聞き逃さなかった。天気の具合を見ながら、「それじゃ5月の定期はあそこへ行きますか!極上の展望道へ!」 花の旬は過ぎているが、少しは何か見る事ができるだろう。

今津駅でチー殿を乗せ、青々としたメタセコイヤ並木を通ってマキノスキー場へ!駐車場に着くと、数人の登山者が準備をしていた。空は予報通りの青空が広がっていて、スキー場の関係者はシバ刈りに精を出している。
(^ ^;


奥の登山口から入る。鬱陶しい階段混じりの急坂を登って行くと、さっそくタニウツギのピンクの花がお出迎え。国道の県境にも咲き乱れていたので見飽きていたが、異国の人にとってはきっと珍しいのだろう。



タニウツギ以外に特に花はなく、ブナの木平へと足を進める。ここからは明王ノ禿付近がよく見える。



沢にモミジチャルメルソウがあるはずだが、それもすでに終わっていた。

ブナの大木が現れ、道も広く緩やかで雰囲気が良くなってくる。「大昔に来たけど、どんな道だったか全然覚えてないわ!」と、チー殿が呟く。ま、何度も言わないが、それは当然である
(笑) イワカガミの葉がだんだんと増え、まだ咲いている花も少しずつ増えてくる。



ミツバツツジが咲いていれば斜面をよじ登り、イワカガミが咲いていれば穴にも入る。いよいよ必殺の曲芸の始まりか。。(笑)



上の方にはけっこう見応えのある花もあり、オオバキスミレもまだ少し残っていた。

「あんたさー、私が花を撮るのに時間かかかっても、最近は全然怒らへんなぁ〜」
いや、単に完全に諦められるようになっただけの話である。長かったが、ようやく進歩できたのだ。
(^^ゞ



峠に近付くとほんの僅かだが、ベニドウダンとサラサドウダンの花が咲いていた。今年は裏年らしいので、見られただけでもラッキーだ。



峠に着くと、次はお地蔵さんにご挨拶〜♪ 全く違和感がないのが羨ましい!(笑)



赤坂山の山頂へ向うと、すぐに物凄く鮮やかな朱色が眼に飛び込んで来た。殺風景な草原を彩るのは、レンゲツツジで素晴らしい。



静かな赤坂山山頂(824M)に着く。登り始めの青空は消え、雲が少し厚くなってきたような気がする。展望は霞が強く、琵琶湖が僅かに確認できる程度だ。チー殿は何も言わないが、ま、このぐらいで許してもらいたい。f(^_^;



分岐に戻り、いよいよ極上の展望道へと足を進める。この道は高島トレイルにもなっており、たおやかな道が寒風、大谷山へと続いている。三つほどピークがあるが、360度の展望(霞んでいるが(^ ^;)を眺めながらの歩きは格別だ。陽射しが雲に遮られ、涼しいのも不幸中の幸いじゃないだろうか。。(^^ゞ 足元には小さなタニギキョウがたくさん咲いている。遠くから雷が聞こえるが、今津の演習場からの音だとチー殿が慰めてくれる(本人は真剣にそう思っていたらしい・笑)



約1時間ほど歩いて寒風に着く。展望は少し良くなった気がするが、気がするだけでそんなに変わりはない。(^ ^;



続いて最後の大谷山へは、このルートで一番大きな下りと上りがある。見ると遠く溜息が出そうだが、歩いてみると道は意外に緩やかで、約25分ほどで大谷山山頂(813M)に着く。



山頂では4人のパーティーが食事中だった。私たちも、少し遅くなった昼食タイム。「そろそろ進歩せいよ!」と言われそうだが、お世辞でも美味しいと言われると根が単純だから救いようがない。(^^ゞ もしヤキソバを見たら、私を思い出してくれると・・(不)幸だ(苦笑)



お腹がいっぱいになった重い足取りで寒風へ上り返し、分岐からマキノスキー場に向って下る。ブナ林の中、深く掘られた古道が残り、雰囲気がとても良い。花はほとんど残っていないが、ここもイワカガミの群落が物凄く、途切れる間がないくらいだ。山でこんなにイワカガミを見たのは記憶にない。さすがのチー殿も、いい加減に飽きてきたようだ(笑)



マキノスキー場が間近に見えてくると、何かポツポツと空から・・(^ ^;

すぐに止むだろうと言うが、そんな根拠も自信もあるわけがない。上だけカッパを着て歩き出すが、雨はだんだんと強くなってきた。(_ _;)



「大谷山ではあんなに陽射しがあったのに、ほんまに信じられんわー!」
「あんたの時はどんな天気が良くても、雨具は絶対忘れられんなぁー」 とか・・
それはもう・・メチャクチャボロクソ!
(_ _;) 返す言葉もなく、とぼとぼと車に戻った。


最後は何も言えないが、花もかなり見れたし、稜線歩きは快適でなかなか良かったと思う。まあ、私との時は、これ以上を望むのは最初から無理というものだ!(開き直り?・苦笑) 感謝♪



 登山口(8時20分) → ブナの木平(9時05分) → 粟柄峠(10時15分) → 赤坂山(10時30分〜11時00分)
  → 寒風(12時00分) → 大谷山(12時35分〜13時35分) → 寒風(14時00分) → マキノスキー場(15時25分)

                                                             
撮影・休憩時間を含む

 
滋賀県高島市マキノ町  MAP   GPS軌跡





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