赤坂山(823M) 5月26日(土) 晴  単独
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毎年春に訪れる花の赤坂山。この名を聞く度に東京の赤坂を思い浮かべてしまうのだが・・これはどうでもいい事で、今年はこの山にフラレっぱなし!全く相手にしてくれないのである。一度目はマキノから登ろうと思い、気分良く走っていたら現地に着く直前に大雨!二度目は黒河峠から登るつもりで車を汚してまで行ったのに、これまた峠の直前で雨!おかげで花の時期をすっかり逃してしまった。「二度ある事は三度ある!」VS「三度目の正直!」  この紛らわしい言葉を頭に、またもや黒河林道を走ったのである。今日は晴の予報だ。
林道に入ると黄色い花に目が止まる。ジャケツイバラが満開だ。この花も離れて見るとキレイだが、近付いて見るとけったいな形をした花である。奥に進むにつれてタニウツギの花が増えてくる。ありふれた花なのであまり相手にしてくれないようだが、谷沿いをピンクに染めるこの花!私は実に美しい花だと思っている。上るにつれて道が少しずつ荒れ、昨夜の雨でぬかるんでいる。なるべく汚さないようにとゆっくりと走る。カーブを大きく曲がると、二人のタンクトップ姿のオネエチャンが歩いていてビックリ!釣か何かで一緒に遊びに来たのだろう。そういや・・「露(路)肩注意!」って看板がいくつもあった。(^^ゞ
林道を30分近く走って黒河峠の登山口に着く。当然?ながら誰もいない。見上げると青空が広がり、燦々と光が降り注いでいて気分がいい。やっぱり山歩きはこうじゃなきゃあかん。(^^ゞ そういやここから登るのは約2年ぶりになる。ついこの間のような気がしてならない(最近ボケとるからなぁ)
青々とした緑の中を歩くのはとても気持ちがいい。登山口の標高が高いので、距離はそこそこあっても急坂があまりない。汗をかかないで歩ける。(^^ゞ しばらく行くと、木の枝に何やら赤いものがたくさんぶら下がっている。ベニドウダンだ!もう終ってると思っていて全然頭になかった。思わぬものに出会えると嬉しいものだ。
道中にはかなりの数のベニドウダンの木がある。どれも満開だ(正確には僅か遅いか?) 堪能して三国山湿原に入る。キンコウカはまだまだ早い。覗いてみても・・何もない。ベニドウダンに比べ、サラサドウダンははるかに少ない。ベンチのある休憩所の周りにある木は見事だった。
道は少し急坂になり、荒々しい姿の明王の禿が姿を現す。その左奥には赤坂山山頂だ。この辺りも多くベニドウダン、サラサドウダンが咲いている。景色がだいぶ霞んでいる。そういや今日は黄砂注意報みたいなのが出てたっけ!(^_^;)
明王の禿の上に来ると、風が急に強くなってきた。少し鬱陶しい。琵琶湖や下の街が霞んで見え、展望は諦めなければならないだろう。(^_^;) 赤坂山の山頂にはすでに人がいるようだ。明王の禿から下っていくと一旦林の中に入るのだが、この辺り一帯は春には花が咲き乱れる。今は悲しいが残骸と葉だけ。ふと、道脇に小さな青い花が咲いているのに気が付く。「これってヒメシャガじゃん!」 誰もいないのについ叫んでしまった。今は滅多に見られない花だ。まさかここで見られるなんて!やはり普段の行いの賜物だろう。f(^ー^;
僅かなオオバキスミレが咲いている。最後の乱れた階段を登って山頂へ! 山頂には10名ぐらいの人が休んでいた。展望はカメラを向ける気にならないぐらい。相変わらず風が強い。簡単なオニギリを食べ、冷えたビールで喉を潤す。
大谷山方面。粟柄峠から数人が登ってくる。
三国山。ここへは寄らなかった。
帰りもドウダンを見ながら快適に下る。思わぬ花との出会いに大満足だった。
オオバキスミレ
ウスギヨウラク
<休憩を含む行程時間>
黒河峠(8時55分) → 明王の禿(10時23分) → 赤坂山(10時45分〜11時30分) → 黒河峠(12時45分)

<所在地>
滋賀県高島市マキノ町  MAP